【フリーランスx海外ノマド】旅する翻訳家Azusa Makitaさんインタビュー:後半

【フリーランスx海外ノマド】旅する翻訳家Azusa Makitaさんインタビュー:後半

こんにちは、Akaneです。

インタビュー前半に引き続き、今回は海外を飛び回る日本人ノマド・旅する翻訳家Azusa Makitaさんへのインタビュー後編をお届けします!

【英語xワーホリx国際感覚】と題してお届けした前回に続き、後半のお題は【フリーランスx海外ノマド】。4年間のワーホリを終えたのち、Azusaさんがどのようにフリーランスへとシフトしたのか、海外ノマド生活を通した経験や心境の変化など、今回も包み隠さず語っていただきました!

 

約2時間半にも及ぶ長編インタビューとなり、カットするにはもったいなさすぎる濃い内容なため、可能な限り本質部分を削らないままコンパクトにまとめた内容をお届けします。

それでも前回と比較すると倍のボリュームですが、海外ノマドやフリーランスを目指す方へのアドバイス、これらのメリットとデメリット、失敗談、更には海外ノマドの先にある人生についての考察など、非常に興味深い内容となりましたので、多くの方をインスパイア出来ると確信しています!それではどうぞ〜。

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フリーランスになったきっかけはノマドの元彼氏!

写真提供:Ripple Photographer:Liran
写真提供:Ripple Photographer:Liran

Akane
ワーホリのあとにフリーランスのノマドになったきっかけは何だったんですか?

Azusa
ニュージーランドで当時付き合ってた彼氏がノマドで、英語好きなんだったらフリーランスで翻訳やれば?って進められたんです。Webサイトも作ってくれて、はんば強制的に(笑)

Akane
そうだったんですね。未知数のことでも、経験のある誰かの助けがあると始めやすいですよね。

Azusa
その面では大感謝してます!でも当時は固定観念みたいなのがあって、プロでもないのに翻訳なんてできないって思い込んでたんです。でも、今は色々なことを仕事にできるんですよね。好きで得意なことがあるなら、どうしてそれを仕事にしないの?って言われて。

Akane
そういうのって自分だけじゃあまり気づきにくいですよね。他の人がサラッと言ったことで、ひらめきが舞い降りることってありますし。

Azusa
そうなんですよ。考え方の転換次第で、結局人は何にでもなれるんだって思いました。

固定概念を覆された最初のフリーランスの仕事

Akane
フリーランスの翻訳家として、最初はどのように始めたんですか?

Azusa
私はUpworkからはじめて、まずは面白そうな仕事をやりたいと思ってました。そこで一番最初にゲットした仕事がイギリスの本の出版を手伝う仕事で、報酬が100ドルだったんです。

Upwork = 世界最大のクラウドソーシングプラットフォーム

Akane
うーん本出版のボリュームで100ドルか…興味が先行しちゃったわけですね?

Azusa
そうなんです、それに納品まで3ヶ月もかかっちゃいました。結局お給料はもらったんですけど、出版の話はおじゃんになってしまって。でも出版の権利を譲渡してもらえたんですよ。そこで面白いと思ったのが、「私はこれから本を出すのか?翻訳家としてではなくて?」って事実で。なんか、本当に何にでもなれる時代なんだなって実感しましたね!

最初の失敗を元に望んだAmazonの翻訳の仕事

Azusa
この次にゲットしたのが、Amazonの商品説明の翻訳の仕事でした。これが定期的な案件に繋がっていったんですけど、1文字1円だったんですよ。

Akane
翻訳で1文字1円はなかなかシビアですね〜。

Azusa
まさか、でしょ?でも、Amazonは一定の記述形式があったから、慣れてしまえば簡単でした。数をこなさないといけないから徹夜したりして大変だったけど、一生懸命やったし、出始めとしてはいい経験になりましたね。
あと翻訳の仕事は、英語に関する学歴や何かしらの経験があれば、過去にフリーランスとしての実績がなくてもテストに合格すれば依頼してくれるケースが多かったので、私にとっては助かりました。

Akane
学歴が自分のやりたい仕事の分野と関連していれば、未経験からでも始めやすいと。

Azusa
そうです。でも業界の基準値を下げちゃダメだから、低単価のまま長く働き続けることについては良くないと思うけど、最初のうちはとにかく経験を積むことですね。

フリーランスとして売上を伸ばしていくために重要なこと

Azusa
フリーランスを目指す人にアドバイスするとすれば、最初は副業として始めてもいいと思います。お金の余裕があるうちなら、単価の低い仕事でもまだ生活できるし、ボランティアもしやすい。たとえばTEDトークの翻訳をボランティアでできるんですけど、名のある企業との仕事経験があると、それだけで次の仕事につなげていきやすいんです。

Akane
形式は何でもいいから、やりたい分野の経験や評価を積み上げていく事と、あとは自分を過小評価しないことが大切ですよね。

Azusa
そう。自分の価値を正当に評価することって大切!定期的に自分の働きぶりを見直してみて、自分で自分を昇給させてあげることが必要だと思います。今年は時給1,000円で頑張ったから、来年は1,200円にしよう、とかね。

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クライアントとの縁を大切にすることの価値

Akane
フリーランスで苦労することの一つが新規クライアントの会得だと思うんですけど、なにかご紹介できるようなエピソードはありますか?

Azusa
昔、字幕翻訳の採用テストを受けて落ちちゃったクライアントから約1年後に連絡があって、仕事を依頼してくれたことがありました!

Akane

Azusa
その通りです。仕事は自分から掴みに行くのも大事なんだけど、来たものを生かすっていうのも大事だと思います。何か意味があって私の元に舞い降りて来たんだし、忙しいからとか安いからとかですぐ断るんじゃなくて、ちょっとやってみよう!と思ってやってみたことが、大きな成功に繋がることがあったりするんですよね。

ノマド生活中の失敗談とリアルな現実

写真提供:Ripple Photographer:Liran
写真提供:Ripple Photographer:Liran

Akane
では、ノマド生活についてお聞きしていきたいと思います!Azusaさんはいつごろからフリーランスで海外ノマド生活を始めたんですか?

Azusa
最初に始めたのは2017年の4月です。まずはタイのチェンマイに行きました!

Akane
やっぱノマド始めるならまずチェンマイ行きますよね。

Azusa
ですよねー!そのあとスリランカに1ヶ月いって、カナダに4ヶ月いって、ヨーロッパに半年くらいいました。

Akane
ヨーロッパのときの写真をAzusaさんのインスタで見てたんですけど、本当に色んなところに行ってますよね!

Azusa
私はその時の気分に沿って移動していくようなスタイルです。チェコのプラハにハーフマラソン走りに行ったり、お母さんとバルト三国を一緒にまわったり…。

Akane
ノマド生活を謳歌してますねー。でも、普通に仕事しながらなんですよね?

Azusa
そうです。でもね、実は仕事なかった時期もあって、ほとんど働かずに観光ばっかりしてて(笑)イタリアから日本に帰国した時には30万円借金してたんですよ。

Akane
えー!!それはリアルな数字!

Azusa
はい。財政難になりましたね~。

Akane
フリーランスでノマドって綺羅びやかに映りがちですけど、実際は色々と大変ですよね。仕事の量もそうだし、滞在先にWiFiなかったり、観光にかまけてるとクライアントの信頼を失う可能性だってあるし…細かいことなんだけど、なんでも裏表ですよね。

Azusa
ほんとそう。でもノマドっていかに自分の時間を自分でコントロールするかがカギじゃないですか。それって失敗しないとなかなか学べないなと思ったんです。何が原因で仕事に集中できなかったのかとか、自分に改善が必要な部分に気づかせてくれるのは「失敗」なんですよね。

Akane
帰国されてから現在まではずっと国内ですか?

Azusa
はい、家族のイベントが多くあったので国内ノマドモードです。それまでは国境越えて動き回ってたので、国内に留まることによって繋がりを強化できていると感じてます!

ノマド生活中のメリット・デメリットとは

Akane
Azusaさんの考える、ノマド生活の最高なところとイマイチなところはなんですか?

Azusa
最高なところは、自分の人生を自分で構築できることかな。行きたいところに行って、食べたいものを食べて、見たいものを見て…っていう、単純なことなんだけど、本当に自由だなと思います。

Akane
同感です。突き詰めて言えば究極の自由ですよね。

Azusa
そう。この自由をいかにコントロールできるか、の自己管理能力も必要ですね。ここが上手くできないとノマド生活を続けるのは難しい。あとイマイチなところは、恋愛がしずらいところかな。

Akane
それね。ノマドって皆移動するから、ピンと来る人に出会ってもお互いの事を深く知るに至るまでの時間がなかなか確保できないんですよね。お互いの仕事の都合なんかで遠距離を余儀なくされたりすることもあるし、障害物はけっこう多いなって。

Azusa
うんうん。限られた時間内で誰かに効率よくアプローチするには、まずは自分のことを深く知ることが大事かなと。でもある意味、恋愛が人生の軸にならないってのはいいことかなー、とも思うんですけど。自分の人生が楽しすぎてっていうのもあるけど(笑)

Akane
わかるな、特にノマド初期の頃はそうですよね。でも落ち着いてきたら、パートナーを作るのも良い選択ですよね。

英語ができれば更に深く海外ノマド生活を体験できる

写真提供:Ripple Photographer:Liran
写真提供:Ripple Photographer:Liran

Akane
ワーホリを経験してから海外ノマドになると、世界各地のノマドコミュニティにアクセスできる入り口がぐっと広がると思ってるんですけど、Azusaさんはどう思います?

Azusa
同感!海外にいて英語でコミュニケーションがとれれば、人生を構築するうえでのクリエイティビティが広まりますね。日本語と英語だと情報量の数が違うし、交流できる人の数も桁違い。世界の様々なバックグラウンドを持つ人と交流することによって、自分の新たな可能性を見出すきっかけもぐっと多くなると思います。

Akane
ワーホリは世界コミュニティに参加する上での予行演習のようなものだったと、今は思えます。特にメンタリティを現場で鍛えられる貴重な期間。世界中の人はみんな千差万別だから、同じ物事に対してもまったく違った見方をしたりするんですよね。

Azusa
それに、日常会話だけじゃなくて深い話まで英語でできるようになってくると、なんか地球レベルで人として生きていけるなって思います。

Akane
分かる。「私は何人です」って言って縛るのってなんかナンセンスだなって思います。世界標準語の英語ができれば、普通にみんなと人として接せれるし、地球人だって感覚が芽生えますね。

Azusa
これからフリーランスになろうと思ってる人は、自分のニッチ(希少価値)を見つけていく必要があると思うんですけど、英語ができればリサーチ範囲もリーチ範囲も世界中に広がりますよ!

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これからの目標や活動予定について

Azusaさんと愛犬とのツーショット
写真提供:Azusaさん

Akane
最後に、これから行ってみたいところや、挑戦したいことなどを教えて下さい!

Azusa
今目先にあるのは2つで、1つはヨガの先生になるためのコースを受けにインドに行きたいです。ヨガとノマドって相性良くて、自分にとって大きい存在なんですよ。

Akane
私もそう!ヨガマット持ち歩いて毎朝ヨガしてます。結構場所を問わず出来るのが魅力ですよね。

Azusa
このあいだ、愛用中のオーガニックなヨガブランドRippleのオーナー達が日本に来てて一緒に撮影したんです。このブランドのアンバサダーの一人になったので、ウェブサイトで商品購入時にプロモコード「YSAzusaM」を入力すると12%OFF、世界中どこでも送料無料でご購入いただけるので、よかったら是非!

Akane
このブランドのジャンプスーツが気になるんですよね。シリアスに検討します!

Azusa
ぜひぜひ!あと2つ目は、今の愛犬が保護犬で、同じように捨てられてしまった動物たちを保護する動物愛護に関する活動を行っていきたいです。今、国内の色々な動物シェルターを回ってるところです。

ノマド生活の究極の醍醐味とは

Azusa
このまま単にノマド生活を続けるのではなくて、行く先々でなにか私ができることをしたい、なにか地球に優しいことがしたいって思うようになってきたので、ヨガや動物愛護もそうですけど、私に出来ることはなんだろうなってよく考えます。

Akane
分かるなぁ。私も世界のいろいろな場所を巡るとともに、自分の心境も自然と変化していくのを感じてます。たとえば、二酸化炭素を大量排出する飛行機で頻繁に移動するのが罪悪感に感じられたり、物価の安い場所で先進国基準の報酬を得ながら住み続けるのはどうかと思い始めたり…

Azusa
うんうん。私は今年祖母が亡くなって、「死」ってものについて深く考えた時期があったんですけど、それから明日死んでもいいやってくらいで生きていこうと決めました。ノマドってどうしても先の予定を決めづらいから、そこがストレスな人もいるかもしれないけど、言い換えてみれば今この瞬間を最大限に生きられるって事なんですよね。うやむやに生きるのではなくて、今をしっかりと生きれらる、貴重な手段。

Akane
そうですね。今を一生懸命生きて、行きたいところへ行ってやりたいこと全て実行していれば、それが積み重なって、最終的には全てが自分にとって幸せな方向へ進んでいくものだと私は信じてます。そんな自分の人生を構築できるところが、ノマドの究極の醍醐味じゃないかな。

さいごに

前後半と分けてお送りしたAzusaさんへのロングインタビュー、いかがでしたか?フリーランス、ノマド生活から人生観に発展するほど深いところまでお話できて、個人的にもとても実りのあるものになりました。

今回はビデオチャットでのインタビューとなったため、Azusaさんに実際に対面したことはまだありませんが、彼女のインスタフィードからにじみ出てくるようなパワフルでオープンな印象そのものの、世界を舞台に自分の「好き」をトコトン追求しながら、周りをもハッピーにする素敵なノマドガールでした!

 

Azusaさんの近況やさらなる活動内容が気になったら、彼女のフェイスブックページ(旅する翻訳家 AZUSA)とインスタ(@asusally)をチェックしてみてください!

インタビュー前半「英語 x ワーホリ x 国際経験」編はこちらからどうぞ。

 


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