こんにちは、Akaneです。
ブルガリアの首都ソフィアから車で2時間、ピリン山脈の麓にある小さなスキーリゾートの街、バンスコ。街の端から端まで歩いて移動できるほど小さなこの街は、今や世界のノマドの間で広く知られ、訪れる価値のあるノマド・ハブの一つとなっています。
バンスコがノマドたちに愛される理由の一つは、密なコミュニティの展開するコワーキングスペースにあります。私が初めてバンスコを訪れたのは2019年のことで、その時点ではまだ1つのコワーキングスペースしかありませんでしたが、現在、バンスコには異なる個性を持つ4つのコワーキングスペースがあります。
これらのコワーキングスペースのそれぞれに異なる魅力、利点があり、そして幸いなことに、すべてのスペースで1日の無料体験利用が可能なので、まずはすべてのスペースを試してみて、自分に合う場所でメンバーシップを購入することをオススメします。
この記事では、2023年夏の時点でのバンスコのコワーキングスペース情報、それぞれのスペースの特徴、メンバーシップについて紹介します。私の個人的な感想も交えながら、バンスコでのノマド・ライフの魅力をお伝えします!
目次
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バンスコのコワーキングスペースの特徴
バンスコのコワーキングスペースには、さまざまな種類の仕事に必要な設備が完備されています。高速WiFi、24時間のアクセス権、プリンタやスキャナなどのオフィス機器はもちろん、生産性を維持し続けるためにかかせないリフレッシュ施設、コーヒーや軽食を用意できるキッチン、快適なソファやハンモックなども充実しています。
しかし、バンスコのコワーキングスペースが抜きん出ている部分、それはノマド達のディープなコミュニティが形成されている点にあります。
それぞれのスペースで、各分野のエキスパート・ノマドによるワークショップ、講義、またレクリエーション、アウトドアなど、さまざまな種類のイベントが年間を通じて定期的に開催されています。
移動を続けるノマドにとって、同じライフスタイルを共有する仲間や、新しいビジネスコンタクトを見つけられる機会が豊富にあるのは、実に有り難いことです。バンスコでは、街に滞在する他のノマドと気軽に交流し、新たなコネクションを築く機会が豊富に提供されているのです。
Coworking Bansko
まず最初に、バンスコのノマド・コミュニティを牽引し、ヨーロッパ最大級のノマド・イベントの1つであるBansko Nomad Festを主催するCoworking Banskoを紹介します。
そのブランドカラーにちなんで「Orange Coworking」との愛称でも呼ばれる、バンスコの元祖コワーキングスペースです。スペースの選択肢が増えた現在においても、その独特の居心地の良さから、多くの常連ノマドたちが集っています。
メンバー限定のイベントと密なコミュニティ
Coworking Banskoでは、ほぼ毎日のように様々なイベントが開催されています。これらのイベントは、オーナー自身もしくはメンバーが企画するため、誰でも気軽に自分のアイデアを実現できる環境があります。
毎週開催のイベントとしてボードゲーム、バンスコ周辺の温泉トリップ、(伝説的な)金曜日BBQなどがあり、オン・オフ共に充実できるコワーキングスペースとして、高い人気を誇っています。
さらに、これらのイベントへの参加は基本的にコワーキングスペースのメンバーに限定されているため、同じスペースを共有する他のノマドと結びつきを築く絶好のチャンスです!
個人的な経験からも、Coworking Banskoは他のノマドと会話を始めやすく、コミュニティに馴染みやすいという点で、他のどこにも引けを取らないと思っています。
気分と用途によって選べる3つの拠点
Coworking Banskoは、バンスコ中心部に3拠点があります。
メインロケーションは隣接する2つのスペースで、会話OKなSocial SpaceとBasement、ガーデン付きで室内の会話は禁止のQuiet Spaceがあります。
会話についての独自ルールが設けられている点は、すべての利用者にとって有り難く、仕事環境を最適化できます。
一時期にはピリン山脈へと登るゴンドラ乗り場近くにも拠点がありましたが、後に閉鎖され、中心部の拠点から徒歩2分程度の場所にLounge Spaceが新たにオープンしました。
ここは名前の通り、ホテルのラウンジのような雰囲気が特徴のスペースです。仕事に集中するもよし、他のノマドと旅話に花を咲かせるもよし…
中心部から少し離れた西の山中には、アウトドアイベントやDIYプロジェクトに利用されるPlaygroundがあります。
長期割引がお得なメンバーシッププラン
Coworking Banskoの各メンバーシップは、公式サイトのフォームから申し込めます(無料体験希望の場合は必要なし)。
メンバー特典はこれらの基本内容に加え、ロッカーやモニター利用などの様々なオプションを追加することもできます。
- 1日 / 15ユーロ(約2,300円)
- 1週間 / 59ユーロ(約9,300円)※延長1週間ごとに35ユーロ(約5,500円)
- 1ヶ月/ 129ユーロ(約20,400円)
- 1ヶ月ホームオフィス / 99ユーロ(約15,600円)※イベントへの参加権、スペースは1週間に1回利用利用
- 3ヶ月/ 329ユーロ(約52,000円)
- 3ヶ月ホームオフィス / 245ユーロ(約38,700円)※イベントへの参加権、スペースは1週間に1回利用利用
※これらの価格には、ヨーロッパの消費税(VAT)20%が含まれていません。
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Altspace Coworking
Coworking Banskoに続いてバンスコに登場したコワーキングスペースが、Altspace Coworkingです。
イギリス人夫婦によって運営されているAltspaceは、こだわりのインテリアと開放的な作業空間が特徴。まるでオシャレなカフェにいるような雰囲気の中で、快適に仕事に集中することができます!
AltspaceもCoworking Bansko同様、多くの常連ノマドを抱えており、さらにブルガリアに移住してきた長期滞在者にも支持されています。
モダン空間でオン・オフ共に充実のブティック・コワーキング
Altspaceの作業空間は、観葉植物、木製の家具、暖かな照明、快適なソファ、カーペットなど、心地よく作業できる雰囲気を演出する要素で装飾されています。おそらくオーナーの1人である女性、Beckyのセンスが生かされているのだと思います!
小川のせせらぐゴツェ・デルチェフ通りに位置するメインロケーションには、ガーデンスペースも用意されています。主にランチなどの休憩に利用できますが、テラス部分にはデスクとソファもあるので、風を感じながら作業することもできます。
Altspaceでも多彩なイベントが開催されていますが、これらのイベントの一部はメンバーだけではなく、一般の人々も参加できるようになっています。
この独自の方針により、Altspaceはメンバーシップの有無に関係なく、バンスコ滞在中の人々がオープンな形で交流できるイベント・スペースとしても機能しています。
バンスコ市内に点在する3つの拠点
Altspaceは、市内の各所に3拠点を構えています。
中心地からゴンドラ乗り場まで緩やかな斜面になっているバンスコで、あまり時間をかけることなく最寄りのスペースまで歩いて行けるのは、嬉しい点です。
各拠点は、先述したゴツェ・デルチェフ通り(Central)、
お土産が立ち並ぶバンスコの目抜き通りピリン通り(Downtown)、
そして最新拠点としてゴンドラ乗り場の近く(The Summit)があります(ちなみに、この場所はかつてCoworking Banskoの拠点だった場所です)。
豊富な選択肢から選べるメンバーシッププラン
Altspace Coworkingでは、滞在期間や利用目的に合わせて選べるさまざまなメンバーシッププランが提供されています。
特に、ブルガリア観光ビザの90日滞在期間をフル活用したい方、そして他のコワーキングスペースも利用したい方にオススメしたいのが、30回パスです。3ヶ月の期間内で30回の利用が可能なこのパスは、自宅での作業や他のスペースとの併用にぴったりです!
- 1日 / 15ユーロ(約2,300円)※前日までに予約が必要
- 1週間 / 55ユーロ(約8,700円)※前日までに予約が必要
- 1ヶ月/ 149ユーロ(約23,600円)
- 1ヶ月フレキシブルパス / 105ユーロ(約16,600円)※週に2回利用可能
- 30回 / 179ユーロ(約28,300円)※3ヶ月有効
- 1ヶ月ソーシャルパス / 30ユーロ(約4,700円)※イベントへの参加権、スペースは1ヶ月に1回利用可能
- 3ヶ月/ 390ユーロ(約61,700円)
Nestwork Coworking
現在のバンスコのコワーキングスペースのうち、最もスタイリッシュな雰囲気を醸し出す最新スペースがNestwork Coworkingです。
ブルガリアの若手起業家によって設立されたこのスペースは、作業効率を高める設備と広々とした作業空間が大きな特徴。利用者はノマドに加え、リラックスした生活環境を求めて首都ソフィアからやって来たブルガリア人が多いです。
オン・オフ共に充実のオフィス環境
Nestwork Coworkingは、山奥にある洗練されたオフィス環境という言葉がまさにぴったり。広々とした窓から自然光が差し込む開放的な空間で、個人の作業スペースを確保しながら仕事に集中できます!
オフィスチェア、作業デスク、そして快適な休憩用ソファやキッチン設備など、2つの拠点間で統一性の取られた設備とインテリアデザインは、作業に最適な環境を提供します。
またどちらの拠点からも、スペース内の大きな窓から広がる壮大なピリン山脈の景色を楽しめす!山奥のバンスコならではのこの景色は、作業中の目やすめになること確実です。
バンスコ中心部に位置する便利な2つの拠点
利便性に優れたNestwork Coworkingは、バンスコで一番賑わう東西に伸びたショッピング通り、ザー・シメオン通りにある2棟のオフィスビル内に2拠点を構えています。
レストラン、カフェ、SIMショップ、ローカルマーケットなどがすべて徒歩圏内にあるので、大変便利なロケーションです。
さらに、バンスコ住人のオアシスでもある大きな公園、シティ・パークへも徒歩3分ほどで行けるため、作業中の休憩場所として最適です。
カスタマイズ可能なメンバーシッププラン
Nestwork Coworkingの基本メンバーシップはシンプルな3種類。これに加え、利用期間と回数を柔軟にカスタマイズできるプラン、専用オフィスを借りられるプランがあります。
先述のAltspace同様、Nestwork Coworkingにも3ヶ月有効の30回パスがあるので、バンスコに3ヶ月もしくはそれ以上滞在の際は、これらのパスの併用もオススメです!
- 30回/ 276レバ(約22,300円)※3ヶ月有効
- 1ヶ月自由席 / 288レバ(約23,300円)
- 1ヶ月指定席 / 372レバ(約30,100円)※ロッカー利用可能
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Four Leaf Clover Coliving and Coworking
最後にご紹介するのは、私を含む常連のコミュニティで賑わうノマド御用達のアパート、Four Leaf Clover Apartmen内にあるコワーキングスペースです。
アパートに滞在するノマドの増加にあたり、元々レストランだった場所をコワーキングスペースへと改装。まるで自宅併設の小さなオフィスのような雰囲気で、気軽に利用できますよ。
小さなノマド・コミュニティのあるアパート併設のコワーキング
Four Leaf Clover Coworkingは、他の3拠点と比べると実に小規模で、Cozy(居心地の良い、くつろげる)という言葉がしっくりきます。それでも高速WiFiや快適なオフィスチェアなど、作業に不可欠な設備はしっかり整っています。
バンスコ中心部から西へ歩いて15分程度の場所に位置しており、周辺は静かでのんびりした環境です。アパート敷地内併設のため、滞在者にとっては玄関先のような感覚でアクセスでき、とっても便利。
滞在中ノマドのWhatsAppグループでは、BBQ、カラオケ、ヨガなど、様々なイベントが企画・開催されており、他のノマドたちと気軽に交流できます。特に夏季は施設内のプールも利用可能で、コミュニティが最も活気づく時期です!
アパート滞在と併用可能なメンバーシッププラン
4棟からなるFour Leaf Cloverには様々な種類のお部屋があり、その中でも特に人気なのが格安のスタジオアパートメント(ワンルームマンション)です。ソロで1ヶ月以上滞在する場合、このスタジオアパートとコワーキングスペースの利用がセットになったプランがオススメです!
ただし、コワーキングスペースの利用にあたっては、必ずしもアパートに滞在している必要はありません。
- 1日/ 20ユーロ(約3,100円)
- 1週間 / 60ユーロ(約9,500円)
- 10回 / 80ユーロ(約12,600円)※1ヶ月有効
- 1ヶ月 / 150ユーロ(約23,700円)
- 1ヶ月・スタジオアパートとのセット / 350ユーロ(約55,400円)
まとめ
多くの発展を遂げてきたバンスコのコワーキングスペースですが、Coworking Bansko創設者、Matthiasが立ち上げたコーリビング・プロジェクトのColiving Semkovoがより発展を遂げるにつれ、バンスコのノマド・コミュニティ自体も、先の数年間のうちにさらなる変化と成長を見せることが予想されます。
この記事が、バンスコのコワーキングスペースを検討されている方の役に立てれば幸いです!
また、ノマドとしてバンスコを訪れる際には、こちらの記事もぜひ参考にしてみてください。
※記事内の情報は、執筆時点の2023年9月時点でのものです。価格換算レートも、執筆時の2023年9月現在:100円=0.63 ユーロ / 1.23レバ を基準に計算しています。
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