【メーホンソンループ1・2日目】タイ北部を巡る6日間バイクの旅:前半

【メーホンソンループ1・2日目】タイ北部を巡る6日間のバイクの旅:前半

こんにちは、Akaneです。

タイ北部のメーホンソン県はチェンマイ県の西側に位置し、中国、ミャンマーと国境を隣にしています。のどかな自然に溢れるメーホンソン県には数々の見どころがありますが、そんなメーホンソン県の見どころを数日間で集中的に効率よく回れる経路、それがメーホンソンループです。

北部タイに息づく様々な自然に触れながら、最高峰ドイ・インタノンを皮切りとして滝や洞窟、温泉など、自分の足でマイペースに見たいところを見て回れる、独自性の強い旅が実現できます!

 

今回、私はパートナーと2022年〜23年の年末年始にかけて、メーホンソンループをバイクで(厳密に言えばスクーターで)ツーリングする5泊6日の旅に出ました。

そんな私達のメーホンソンループの動画付き旅レポに加え、メーホンソンループの概要、交通手段などについて、2記事に分けて詳しく紹介します。

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メーホンソンループとは?

メーホンソンループは、タイ北部最大の町チェンマイを発着地点とし、メーホンソン県を北から南まで巡るループ状になった経路のことで、全長は約600km、経路上には1,860個ものカーブが存在します。

 

最高の眺めが楽しめる高所の山道からジャングルの中まで、様々な環境の中を横断する経路上には、滝や温泉などのアウトドア・スポット、歴史的に重要な意味持つ名所や寺などが点在しています。

また、食事や宿を取れる小さな村や街が実に効率の良い距離感であるため、一日を丸ごと移動に費やす羽目にはなりません。

メーホンソンループ走破に必要な日数

主要経路を基本として様々なサイドトリップを楽しめるメーホンソンループは、旅の予定や行きたい場所に合わせて柔軟に日程を組める点が魅力です。

 

メーホンソンループの主要ルートマップを見ながら自由に予定を立てられます

バイクで走行する際は、Google Mapなどのルートマップを活用し、1地点から別の地点までの距離と所要時間をチェックして、自分の運転許容内に収まる範囲で走行計画を練るようにしてみてください。

Google マップ - 乗換案内 & グルメ

Google マップ – 乗換案内 & グルメ

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また、経路の途中でチェンマイに引き返さずループを走破するには、最低でも3泊4日は必要になります。メーホンソンループの持つ魅力を最大限に味わうためにも、余裕を持った日程を立てることをオススメします!

メーホンソンループの進行方向

ループになった経路は時計回り、反時計回りのどちらに進んでもOKです。

 

メーホンソンループの醍醐味はバイクでのツーリング

しかし、バイクを運転する場合で(特にタイでの)運転にまだ不慣れな場合、基本は直進で走りやすいルート108を南下する時計回りのルートが推奨されています。

ルート107の北上ルートは勾配の急なカーブを含む山道になるため、カーブ走行に自信のあるライダー向けです。

メーホンソンループの主要拠点

時計回りの場合:
チェンマイ – メーサリング – メーホンソン – パーイ – チェンマイ
反時計回りの場合:
チェンマイ – パーイ – メーホンソン – メーサリング – チェンマイ

これらの主要拠点で宿を取ることを想定しつつ、地図を眺めながらどの観光スポットに立ち寄るかを決めることができます。

 

メーホンソンループで体感できるタイの大自然

例えば、時計回りルートでチェンマイからメーサリングに向かう経路上には、タイの最高峰ドイ・インタノンがあります。ここに立ち寄ったあとにメーサリングまで向かう時間の余裕がない場合、より近郊にある小さな村メーチャームで一泊可能です。

また、反時計回りルートでチェンマイからパーイへ向かう前には、ハイキングやキャンプが楽しめるチェンダオに立ち寄れます。

メーホンソンループのベストシーズン

メーホンソンループのベストシーズンは、タイ北部の乾季で冬にあたる11月〜2月です。

 

メーホンソンループでタイの田舎を満喫

私達が出かけた年末年始は毎日ずっと快晴続きで、最高のツーリング日和でした!

この時期はタイ人の休暇シーズンでもありますが、ホテル予約は割と直前でも難なく行え、各所も混み合いすぎてはいませんでした。

 

年々早まっていると聞きますが、1月中旬〜下旬頃からはタイ北部全土で野焼きが始まり、目に見えて空気が汚染されるため、この時期は避けたほうが賢明 です。

野焼き収束後から雨季の直前にあたる4月〜5月も良い季節ですが、4月は1年を通じて最も暑い月です。ただ晴れている時の日差しは常に強烈なので、日焼け止め対策は万全な状態で出かけてくださいね。

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交通手段は断然バイクがオススメ

メーホンソンループの魅力を最大限に味わうには、行きたい場所に好きなだけ立ち寄れるバイクでの走行が一番です!

 

クリスマスにパーイで見かけたサンタ・ライダー
クリスマスにパーイで見かけたサンタ・ライダー

また、バイクでのツーリングなら、チェンマイからパーイを繋ぐルート107の悪名高いグネグネ山道でも酔うことはありません(私が実証人です笑)

しかし、急勾配やカーブの多いメーホンソンループにおけるバイク事故は多発しています。そのため、過去にバイク走行経験があり、かつ運転にいくらか自信のある方のみトライしてみてください。

タイでバイクを運転する際に必要なもの

タイでバイクを運転する場合、国際免許証に加えて自動二輪免許が必要になります。私達は遭遇しませんでしたが、メーホンソンループ上では頻繁に警察による検問が行われているようです。

 

また万が一の事故に備えて、海外旅行保険への事前加入もお忘れなく!

日本から旅行の際は、楽天カードなどの海外旅行保険付属クレジットカードで航空券などの交通費の一部を決済すれば、日本出国後90日間の自動保証がついてきます。

バイクのレンタルはチェンマイが便利

今回、私達はメーホンソンループの発着地であるチェンマイに数ヶ月間滞在していたため、毎日走行していた125ccのレンタルスクーターでそのままGO!

 

チェンマイのM25 Motorbike Rentalでレンタルした125ccのスクーター

急勾配ではちょっと馬力不足が否めなかったものの、主要経路はすべて綺麗に舗装された国道なので、スクーターでも十分に走破可能でした。しかしできれば、より高性能なバイクをレンタルしたほうが賢明かと思います。

 

スクーターはチェンマイ旧市街の南門近くにあるM25 Motorbike Rentalでレンタルしました。手配などの事前やり取りはすべてWhatsappで完了、英語が流暢なオーナーが親切に対応してくれました。

125ccスクーターのレンタル代はヘルメット付きで1ヶ月4,000バーツ、保証金も4,000バーツでした。

ソンテウやタクシー、ツアーの利用も可能

自分でバイク走行は無理でも、車を借りて運転したり、乗り合いタクシー(ソンテウ)、またプライベートタクシーやツアーを利用して、メーホンソンループを楽しむことができます。

 

しかし、車のレンタル代はバイクよりも高額です。また、ソンテウやツアーでは行きたい場所をすべて回りきれない場合があり、プライベートタクシーは運転手への待機代、宿泊費なども加算されるため、どの選択肢もバイクの自由さと比較するとイマイチであることは否めません。

これらの事実を考慮しながら、自分にとってメーホンソンループを一番に楽しめる交通手段を選んでみてください。

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1日目:チェンマイ〜ドイ・インタノン〜メーチャーム (3時間20分、156km)

さて、私達は大晦日の12月31日にチェンマイを出発し、メーホンソンループを時計回りに進んで年明けにチェンマイに帰ってくるという、5泊6日の計画を立てました。

時計回りの正規経路ではメーサリングで一泊となっていますが、それまでに立ち寄れる見どころ満載のドイ・インタノン国立公園で時間をかけたかった私達は、そこからより近い小さな村、メーチャームで宿を取ることにしました。

チェンマイ〜ドイ・インタノン(ルート108経由)

チェンマイから南西に伸びるルート108は、普段は交通量の多い国道ですが、この日は大晦日だからか全く混み合っていませんでした。

走りやすい国道では特に真新しい景色に出会うこともなく、最初の目的地ドイ・インタノンまで、あっという間に1時間半ほどが過ぎていきました。

 

この経路の動画

走行中の様子を1本の動画にまとめました。雰囲気を掴んでもらえたらと思います!

ドイ・インタノン国立公園

ドイ・インタノンの最高峰2,565メートル地点

ドイ・インタノン国立公園は、チェンマイから走行して70キロほどの距離にある国立公園で、タイの最高峰ドイ・インタノン山があります。

 

チェンマイ方面からの主要エントリーポイントは、ルート1009から公園敷地内に入って8キロほど走行した先の地点にあります。開園時間、入場料については以下の通り。

  • 開園時間:午前5時30分〜午後6時30分(毎日)
  • 外国人大人1人:300バーツ
  • 外国人子供(3歳〜14歳)1人:150バーツ
  • 車1台:30バーツ
  • バイク1台:20バーツ

 

ドイ・インタノン山の頂上は海抜2,565メートルあり、公園内は下界と比較してかなり気温が低いです。そのため、避暑地としても人気のようです。

そんな環境下を冬にバイクで走行すると向かい風でさらに冷えるので、ダウンジャケットやウィンドブレーカーをお忘れなく。

ドイ・インタノン国立公園内の見どころ

ツイン・パゴダ周辺の庭園は自由に散策可能

公園内には多くの滝やハイキングトレイル、日の出などの素晴らしい景色が望める展望台、整備されたキャンプ場など、アウトドアを存分に楽しめる環境が揃っています。もし時間があれば、数日に分けての散策をオススメ!

今回はこれらの見どころの中から、いくつかのオススメスポットをご紹介します。

 

メーヤ滝

メーヤ滝はドイ・インタノン国立公園内の最大の滝

メーヤ滝は、公園内で最大規模を誇る滝です。タイで良く見られるカスケード状の滝は実に雄大!

 

主要エントリーポイントから南東17キロのやや離れた地点にあり、ここで入場料を払うこともできます(同日内なら再入場が可能)。

主要経路からの位置の関係上、観光ツアーのルートに含まれていない場合が多いため、訪問客で混み過ぎることが少ない、隠れ名所のようです。

 

メーヤ滝は近くまでくるとさらに迫力満点

私達が訪問した午前中には数人のタイ人グループがいただけで、実にのんびりと過ごすことができました。

ツイン・パゴダ

ドイ・インタノン国立公園にそびえ立つツイン・パゴダ

ドイ・インタノン国立公園の目玉といえば、山頂付近に堂々とそびえ立つ、故プミポン前国王と妻のシリキット王妃の60歳の誕生日を記念して建てられた美しいツイン・パゴダです。入場料は100バーツ。

 

ツイン・パゴダを囲む美しい庭園

パゴダ周辺の庭園は美しく手入れされ、様々な品種の植物や花々が息づいています。

 

ドイ・インタノン国立公園は多くの植物と花々の宝庫

歴史上最も愛されたというタイ前国王への国民の敬意と愛情が今も深く息づき、反映されているかのようにも見えました。

 

敷地内には休憩できるカフェがあり、私達の訪問した年末年始は外国人観光客よりも地元のタイ人が多く、家族連れなどで賑わっていました。

キウ・メーパン・ネイチャートレイル

キウ・メーパン・ネイチャートレイルではモン族のガイドが必須

山頂から少しだけ低い海抜2,200メートルに位置する、全長3キロのループ状になったトレイルです。所要時間は2〜3時間ほど。

熱帯雨林のトレイルを進むにはモン族のガイドが必須で、入り口にて200バーツで雇うことができます。

 

大自然の写真は緑や青などの色を綺麗に見せるLシリーズ

トレイルの展望台からは、雄大なタイ北部の山々の景色を拝むことができます!また、日の出スポットとしても有名。

ドイ・インタノン〜メーチャーム(ルート1009/1192経由)

ドイ・インタノンの見どころを満喫した後は、最寄りの小さな街、メーチャームまで宿を取りに向かいました。

バイクで下山する間、高度が低くなるにつれて目に見えて周辺の光景が変化し、また気温や湿度の変化も肌身で感じるほどでした。かかった走行時間は50分ほど。

 

この経路の動画

メーチャーム

メーチャームは本当に小さな街で、私達が訪問した大晦日はとっても静か。殆どの店はすでに休暇中で、営業中のレストランを見つけるのにもいささか時間を要しました。

正規経路上にある拠点メーサリングはここよりも大きな街なので、利便性を求めるならメーサリングで宿を取ると良いのかなと思います。

 

メーチャームで大晦日にオープンしていたローカルレストラン

唯一開店していたローカルの集う小さなレストランでゆっくり食事し、今年のことを振り返ったり来年のことを語り合いながら、私達のタイ田舎町での大晦日はひっそりと過ぎていきました。

メーチャームの宿:Muangchaem House

今回メーチャームで私達が宿泊した宿、Muangchaem Houseを紹介します。

 

メーチャームの宿Muangchaem House
Booking.comより転載

プライベートバス・トイレ付きのダブルルームはコテージ風に分かれいて、実に広々としています。飲料水やタオルなどのアメニティはバッチリ揃っていました。

 

Muangchaem Houseのダブルベッドルーム、プライベートトイレ・バス付き
Booking.comより転載

特に、凍えるような寒さの中をバイクで疾走してきた私達にとって、十分なホットシャワーを浴びられた点は、実にありがたかったです!

 

静かな街でもさすがに深夜近くになると、年越しを祝う花火などの騒音が聞こえ始めましたが、この点以外は実に静かで、快適に過ごせました。

 

2日目:メーチャーム〜クンユアム (2時間10分、100km)

2023年の元旦、大晦日と同様に静まり返ってチルな雰囲気のメーチャームで、私達はノンビリと朝の時間を過ごしました。

 

この日の予定は実にシンプルで、2時間と少し走って次の街に到着した後、宿周辺をゆっくり散策します。

メーチャーム〜クンユアム(ルート1088/1263経由)

この経路は山道ですが走りやすく、目立ったカーブや急勾配はありませんでした。

メーホンソンループの主要経路から逸れているせいか、それとも年明けすぐだからか、すれ違う人も数人程度。実に快適な走行と相成りました。

 

この経路の動画

経路上の見どころ

ルート1263沿いにある眺めが素敵な休憩所

こちらは丘の上からの眺めが絶景な休憩スポット。売店ではスナックも売ってます。

 

ルート1263沿いにあるラベンダー畑といちごの販売所

Google Mapでの情報が確認できないのですが、こんな素敵なラベンダー畑もありました。

冬のタイ北部はいちごの収穫シーズンで、近隣の農家たちが取れたて新鮮ないちごやジャム、ジュースなどを販売していました。このカフェのすぐそばです。

 

私達は訪問しませんでしたが、クンユアムに到着する手前にある小さなメーナムユアン滝は、常に観光客が少ない穴場スポットのようです!

クンユアム

クンユアムは、メーチャームと比較するとやや大きめの街ですが、チェンマイと比較するとまだまだ小さめの規模で、いくらか人々の活気が見られました。

街の中心部と周辺にある、いくつかの見どころを紹介します。

 

タイ日友好記念館

メーホンソンは、かつて第二次世界大戦中に日本軍がビルマ戦線に向けて基地としていた場所で、県内の至る所に様々な日本人ゆかりの場所が残されています。

 

そんな当時の貴重な資料などが展示・保存され、両国間の友好な絆と歴史を学べるのが、このタイ日友好記念館です。

日本軍駐留時には公共施設の整備など、地域の開拓と活性化に一役買っていたそうです。

ワット・トーペー

ワット・トーペーはクンユアムの中心地から少し離れた場所にあります

街の中心部から少し離れた場所に位置する、小さな村にあるビルマ様式の寺です。

ここも日本とゆかりのある土地で、第二次世界大戦時に日本軍が基地として使用していたそうです。大きな本堂には、当時の様子を捉えた多くの写真が飾られていました。

 

ワット・トーペーから望める畑の光景

周辺地域は実にのどかで、まさにタイの田舎に来たなぁと感じさせる光景が広がっていました。カメラを片手にあてもなく散歩しつつ、ゆっくりと流れる時間にどっぷりと浸れます。

クンユアムのオススメレストラン:Home Made Pizza

Home Made Pizzaでは手作りピザが食べられます

先述したタイ日友好記念館と目の鼻の先にあるのが、クンユアムで唯一らしい小さなピザレストラン。

気さくでフレンドリーなオーナーのタイ人女性が、生地から全て自分で作っているそうです。お腹を空かせた中食べたパイナップル・ピザはすごく美味しかったです!

 

タイの田舎ではタイ料理以外のレストランを見つけるのは難しい事がありますが、ここはタイ料理に少し飽きたら絶対にオススメしたい場所です。

クンユアムの宿:Khunyuam Resort

Khunyuam Resortは今回の旅で一番お気にいりの宿

街の中心部から少し離れた場所に位置する小さな宿Khunyuam Resortは、切り立った丘の上にあり、すべての客室とテラスから素晴らしい眺めを楽しめます!

 

Khunyuam Resortの客室から望めるタイ北部の山々

Khunyuam Resortのビュッフェスタイルの朝ごはん

朝にはこんな絶景を眺めながら、安らげるタイの伝統音楽をバックに、ビュッフェスタイルの朝食をいただけます。

 

Khunyuam Resortの素敵なダブルルーム

私達以外の宿泊客は少なく、エアコンやWiFi設備も問題なし。終始静かな環境で本を読んだり昼寝したり、快適に過ごせました。今回の旅で一番のお気に入りの宿です!

 

 

さて、記事が長くなってきたので、メーホンソンループ3日目〜6日目の様子は別記事にて綴ろうと思います。お楽しみに!(煽り文句)

 

フルの動画はこちら。

 


 

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