こんにちは、Akaneです。
留学・ワーホリ生の中で、特に芸術や文化好きな人が集まる傾向にあるイギリスのロンドン。そんなロンドンの芸術大学(UAL)は、世界に名だたる著名デザイナーやアーティストを排出してきた名門校です。
そんな由緒あるロンドン芸大でアート留学なんてしてみたいなぁーと思っても、学費や英語力など現実的に敷居が高すぎる…と肩を落としていたのは、数年前の私だけではないはず。でも、実はこの名門校で気軽に専門短期留学ができるのを知っていますか?
遡ること今から8年前、英語学習を主な目的としてロンドン長期滞在を計画していたころ、ふと訪れた留学フェアでロンドン芸大で専門分野を学べる短期コース(Short Courses)の存在を知りました。
ロンドン芸大というネームブランドに惹かれて詳細を調べてみると、当時の私のニーズにぴったりのコースを発見。これは!と思い急遽プランを追加したのです。
その結果、単なる英語留学だけじゃ得られなかったであろう、その後の人生を大きく変えるほどの貴重な体験を得ることができました。
私もこのケース。イギリス(私の場合ロンドン)は今までの人生でまちがいなくターニングポイント!私はヨーロッパに戻るつもりがダウンアンダーに逸れて、世界の多様性の探究心に目覚めてまだぐるっとしています 🙃 https://t.co/lrM4CIKQOu
— Akane (茜) 🌍 (@hive_aka_en) October 13, 2018
私が受講したのはもう8年前ですが、現在のコースラインナップを見るとますますパワーアップしていて、個人それぞれのニーズに沿ったコース選択が可能になっています!
そしてショートコースと侮るなかれ、ロンドン芸大のそれともなればかなり本格的です。もしかしたら、その後の人生を変えるほどのインパクトを秘めているかもしれません(私のように)!
というわけで前置きが長くなりましたが…今回は少しでもロンドンで芸術を学んでみたい方全てに送る、ロンドン芸大のショートコース概要をざっくりご紹介したいと思います。
目次
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ロンドン芸術大学(University of Arts London)とは
ロンドン芸術大学(UAL)は市内各所に点在する6つのキャンパスの総称で、各キャンパスそれぞれに特化した分野があります(以下、ざっくり)。
- Central Saint Martins(総合)
- London College of Communication(デジタル・ウェブ)
- Chelsea College of Arts(ファインアート、テキスタイル、インテリア)
- Camberwell College of Arts(ファインアート)
- London College of Fashion(ファッション)
- Wimbledon College of Arts(シアター、パフォーマンス)
ショートコースはこれら6つのキャンパス全てにおいて行われますが、一番開講数が豊富な母艦的存在がCentral Saint Martins(CSM:通称セントマ)。
CSMはアレキサンダー・マックイーンやジョン・ガリアーノなど、主にファッション分野で著名デザイナーを多く産み出してきたことで特に有名で、イギリス・EU圏で一流の芸術大学は?と聞けば必ず名前の挙がる名門校です。
現在はロンドンの玄関口の一つ、キングス・クロス駅すぐ横に大きなメイン校舎があります(写真は旧ホルボーン校舎)。
学部は無理でもショートコースならお手軽!
古くから芸術・文化発展の中心地として栄え、数え切れないほどのギャラリーが存在し、若手クリエイターが群雄割拠するロンドンは、アートやイノベーションを志す人にとって最高の環境であることは疑いようのない事実といえます。
こんな環境のもと、由緒ある芸術大学でコンセプチュアル・アートや技術を学ぶことは、モノづくりに関わるクリエイターであれば誰もが少しは興味をいだきますよね?
しかしイギリスは学費・物価が高く、授業はもちろん全て英語です。学部への進学を検討する場合はこれらの現実問題をクリアしなければいけないため、腰を据えて望む必要があります。
でも、UALの提供するショートコースならまだお手軽。低いハードルで気軽に授業を受けられます!
ショートコースのほとんどが未経験・初心者からの参加OK。授業日程は週末のみ・夜間のみなど、自分の生活週間に合わせて選択できます。また、学部と比較してそこまで高い英語力は求められません。
それにもかかわらず、コース在籍中は図書館などのキャンパス公共設備を無料で使用可能。担当する教師は全て大学の正規講師陣!学部生と同じような待遇の元で学ぶことができるんです。
まさにキャリアアップとしての留学、趣味の専門留学、そして本学部への進学を視野に入れた事前留学準備として最適といえます。
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多彩な分野をカバーするショートコース
気になるコース内容は、クリエイティブ・アーツの分野を全て網羅しているといっても過言ではないほどの充実っぷりです。
- ファッション、メイクアップ
- インテリア
- 写真
- グラフィック、イラストレーション
- 3D、アニメーション
- ウェブ
- パフォーマンス
- ジャーナリズム
- ビジネス&マネージメント
- アートキュレーション
などなど…(これらは一部です)
UAL公式サイトの膨大なカタログから、自分の学びたい分野を「Short courses by subject」からチェックしてみてください。興味のある分野が必ず見つかるはずです!
例えば写真(Photography)コースに含まれるショートコースの一部はこんな感じです。
- 写真家のアシスタントとしての知識を学ぶコース(Photo Assistant Course)
- スタジオでの撮影機材・技術を学ぶコース(Studio Photography)
- ファッション、旅行、建築など被写体・状況別の撮影テクニックを学ぶコース
このように、一つの分野の中でこまかく細分化されているため、自分が本当に学びたい部分に的を絞って効率的に受講することができます。
コース内容詳細ページではコースの概要、必要な道具、講師の紹介、開講キャンパス、コース期間・費用など全ての情報が詳細に記載されていて、ページ内からオンライン申込みが可能です。
また、専門分野を加ぶ上で必要な英語を身につけるためのコースもあります。
ショートコースの開催期間・日数
趣味から学べる週末・パートタイム・期間限定コース
日中・夜間・週末のみの数時間や、イースターホリデー・夏季休暇中に集中して学ぶコースです。日中フルタイムで働いている方や、週末に趣味として学びたい方に最適です。
ただ、受講者のコース分野に関する経験はまばらになりがち。専門留学体験レッスンに近い感じのノリで学べます。
自宅にいながら学べるオンラインコース
ネット環境のもと自宅で学べるオンラインコース。私が受講した8年前にはまだなかった新しいコースです。
ロンドン校舎の講師・世界中の他の受講生とネットを通じてつながり、ライブ講義の受講、プロジェクト・フィードバックの共有から、コース資料などのデジタル・コンテンツにアクセスできる権利が与えられるようです。
学部進学を目指すならポートフォリオ準備コース
がっつり集中的に受講したい方には、フルタイムのポートフォリオ準備コースがオススメです。
名目は学部入学審査用のポートフォリオ制作コースとなっていますが、必ず学部入学を目的としていなくても受講できます。
私が受講したのはGraphic Folioコース。
周りの同級生は学部入学希望者、もしくはすでにデザイナーとして働いていてスキルアップのために受講している人がほとんどで、皆かなーりシリアスだったため、自分のモチベーション維持に繋がりました!(課題は共同作業が多いため、周りのやる気って結構響いてくるのです…)
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ショートコースへの参加資格・費用
年齢は16〜18歳以上(それ以下は子供用コース有り)、英語力についてはコースによって基準があるもの・ないものとありますが、英語で専門分野を学ぶとなると、IELTS(アイエルツ・大学入試で主に採用されている英語試験)のアカデミック・モジュール総合バンドスコアが最低でも6.0くらいないと、ついていくのはかなり大変と思っておいて良いでしょう。
私は当時5.0の段階でフォリオコースを受講しましたが、レクチャーについていくことはもちろん、英語でのプレゼン・コンセプトの説明が非常ーーーに大変でした(現在では最低6.0が必要となっています)。
費用はコース分野・内容によりけりですが、例えば…
- グラフィック・デザイン初心者コース1週間分(5日)・1日6時間=30時間:£580〜(約¥85,000)
- ジャーナリズムコース週3日・一日6時間=18時間:£522〜(約¥77,000)
- グラフィック・フォリオコース1ターム(約2ヶ月)・£3,995(約¥589,000)
となり、これに加えて滞在費、通学費、道具代などがかさんでくるため、お値打ちとは言えませんが、それと引き換えに得られるものの価値はありますよ。
ちなみに、オンラインコースは少しだけ安めです。
また、ワーホリ・語学留学中以外の方は、学習期間に応じたビザの取得(Short-term study visa)が必要になります。こちらはコース申込み完了時に大学側から送付されるビザレターで申請が可能です。
まとめ
雲の上のような存在に思われがちなロンドン芸大ですが、その門は実は広く開かれているんです。
ちょっとだけ興味のある専門分野でも、最新設備と一流講師のもとで学べるこれらのショートコース。サクッと受けられるので、英語留学もしくはワーホリ中のスパイスとしてオススメです!
また、すでにその専門分野で働いている人は、イギリス式のコンセプチュアルなデザイン・アート教育を体験することで新たな観点が身につくかもしれません。
ロンドンで専門留学を検討するさいには、是非チェックしてみてください 🙂
※記事中の£/¥換算レートは執筆段階(¥1=£147)のものです
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