こんにちは、Akaneです。
私は過去5年間、海外の様々な場所を拠点として活動するフリーランス(デジタル・ノマド)として移動生活を送ってきましたが、一番最初の生活拠点として選んだのは、世界中に存在するノマド・ハブの1つであるタイ北部の街チェンマイでした。
リモートワークに必要なインフラが整ったチェンマイでは、ホテルやカフェ、レストランなど、仕事場所に困ることはまずありません。しかし、素晴らしい作業環境と安定した設備の元で生産的に仕事をこなしたいなら、市内に多くあるコワーキングスペースの利用をオススメします。
今回、私にとって3度目となったチェンマイ滞在では、自分に合う仕事環境を求めて様々なコワーキングスペースを訪れました。そして、スペースの立地や設備だけでなく、作業場環境、メンバーシッププランや雰囲気など、実に様々な違いにあることに驚きました。
これら複数のポイントを事前に把握しておけば、チェンマイ滞在中に時間を無駄にすることなく、自分にぴったりのコワーキングスペースが見つかると思います!
目次
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コロナ後のチェンマイのコワーキングスペースの状況
2023年1月現在、チェンマイ市内にある多くのコワーキングスペースがオープンしています。マスク着用は必須ではありませんが、屋内スペースにおいては着用が推奨されています。
移動を続けるノマドにとってはネットワーキングでコネを増やせる絶好の場所でもあるチェンマイですが、従来行われていたようなミートアップ、ワークショップなどといったイベントも、各コワーキングスペースで頻繁に行われています。
数年の混乱を経て、コロナ前の状況が徐々に戻りつつあるようです!
チェンマイのコワーキングスペースの特徴
元祖ノマドの聖地の1つであるチェンマイだけあり、コワーキングスペースの環境・設備などのクオリティは、どれも標準レベルを上回っています。
充実の設備と考え抜かれた作業空間
設備、環境、空間デザインなど、作業中の生産性を上げるために欠かせない細かな部分への配慮においては、チェンマイのコワーキングスペースは軍を抜いています。
安定したWiFiはもちろん、24時間利用(一部プランのみ)、プリンターやスキャナ、オフィスチェアやスタンディングデスクなどの設備、休憩エリア、キッチンや併設カフェなど、長時間作業をこなすために欠かせない環境が揃っています。
たとえば自分で自炊、もしくは食事を持参したいならキッチン付きのスペース、仕事中は常にエスプレッソコーヒーが欲しいのであればカフェ併設のスペース、広々空間で作業したいのなら吹き抜けのスペース、また休憩時間を緑に囲まれて過ごしたいなら中庭付きのスペースなど…
それぞれがコワーキングスペースに求めるニーズに合わせて、最適な場所を選ぶことができるんです。
様々なニーズに対応したメンバーシッププラン
各コワーキングスペースには、滞在期間や利用用途に応じたメンバーシッププランが用意されています。
たとえばチェンマイに1ヶ月滞在の予定で、平日は毎日作業するのであれば、1ヶ月プランが一番お得です。反面、2週間の短期滞在予定で、毎日作業するつもりはない場合、限られた期間中に10回利用できるプランが最適です。もしくはグループでのミーティングでのみ利用するのであれば、ミーティングルームのみのプランを購入することができます。
どのメンバーシップを購入する予定であるにせよ、まずは1日プランでいくつかのスペースを利用し、使い心地を比較してみることをオススメします。
それぞれのスペースの雰囲気や使用感などを肌で味わえば、自分にとって最適な場所が見つかるはずです!
ここからは、チェンマイ中心部・人気エリアにあるオススメのコワーキングスペース5店舗を紹介していきます。
※プラン内容・料金は2023年1月現在のものです。一般的に利用されるホットデスク(共用デスク)プランの一例を紹介していますが、スペースによってはプライベートデスクプラン、グループ利用プラン、YouTubeルームプランなどの様々なプランが利用可能です。これらの詳細は、各スペースへ直接問い合わせてみてください
Life Space(ニマンヘミン)
まず最初に紹介するのは、チェンマイで一番ヒップなショッピングの中心地であるニマンヘミンに新しく出来たコワーキングスペース、Life Spaceです。
シンプルかつモダンな建物内は2階建ての吹き抜け空間になっていて、とても開放感があります。適切に配置された観葉植物やネオンサインなどのインテリアもオシャレ度高し。また、作業に疲れたら気軽に寝転べる休憩スペースもあります。
ニマンヘミンに来たついでにちょっと作業したい時に最適
詳しくは後述しますが、現在Life Spaceには長期メンバーシップがないので、平日に毎日通うことを前提としたコワーキングスペースとしては他のスペースに劣ります。
その反面、いつもとは少し違った環境で集中的に作業したい時、もしくはスキマ時間に作業したい時には最適です。ニマンヘミンの近くに住んでいなくても、食事や買物でニマンヘミンを訪れる人は多いはず。
ニマンヘミンらしいオシャレな空間で、快適に作業できます!
1ドリンク付き時間制のシンプルなプラン
Life Spaceが提供するプランは単純明快で、1日内の時間制となっています。基本プランは以下の2つ。
- 5時間 (9am-10pmの間) / 120バーツ(約480円)※延長1時間ごとに +30バーツ(約120円)
- 1日 (9am-10pm) / 180バーツ(約720円)+ ドリンク15%割引
特徴としては、どちらのプランも併設カフェで利用できる1ドリンクが無料でついてくるという点です。また、プランの利用時間内であれば、一旦外に出て再入場することも可能です。
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Yellow Coworking(ニマンヘミン)
Yellow Coworkingは、ニマンヘミンを拠点として毎日利用したい人にはぜひオススメしたいコワーキングスペースです。おそらく今現在、チェンマイいちヒップで熱いスペースなのではないでしょうか?
2階建てのモダンなスペース内は実に広々としていて、様々な種類の座席が用意されています。畳の上で正座して作業できる和室のようなスペース、また寝転んで休憩したり瞑想したりできる禅ルームなど、とってもユニーク!
賑やかなニマンヘミンのど真ん中にいながらにして、作業に集中できる環境がしっかりと整っています。また、食事や買物などの便利施設もすべて徒歩圏内にあるため、仕事以外の面でも困ることはありません。
チェンマイのWeb3.0コミュニティ・ハブ
Yellow CoworkingはWeb3.0、仮想通貨、ブロックチェーンといった最新技術の開発を支援しており、ノマドの聖地チェンマイにおけるWeb3.0コミュニティ・ハブとしても機能しています。
業界に関連したワークショップやレクチャーの開催はもちろんのこと、毎週火曜日にはWeb3.0、木曜日には仮想通貨のミートアップがあり、これらのイベントはコワーキングスペースのメンバーでなくても参加できます!
現在Web3.0業界で働いている人、もしくは参画に興味のある人にとっては、一度は訪問してみる価値があるスペースと言えるでしょう。
ややプラチナ感のあるプラン価格に見合った施設
大手のコワーキングスペースだけあり、利用者のニーズに全て答えるような様々なプランが用意されています。
- 1日 (9am-6pm) / 289バーツ(約1,160円)
- 1週間 (24時間利用可能) / 1,289バーツ(約5,120円)
- 10回 (1ヶ月有効, 24時間利用可能) / 2,690バーツ(約10,760円)
- 1ヶ月 (24時間利用可能) / 3,290バーツ(約13,160円)※併設カフェのコーヒー1日1回無料
- 3ヶ月 (24時間利用可能) / 8,490バーツ(約33,960円)※併設カフェのコーヒー1日1回無料 + ミーティングルーム1ヶ月1時間無料
値段設定は他のスペースと比較してやや高めですが、それに見合うだけの設備や特典が受けられます。
One Workspace(サンチタム)
未だにローカルな雰囲気が強いゆったりとした地域、サンチタムに出来た小さなコワーキングスペースOne Workspaceは、ニマンヘミンと旧市街の中間の北部分に位置しています。
真っ白な外装の2階建ての建物内は実にモダンでミニマム。ところどころに置かれた観葉植物が、インテリアに良いアクセントを添えています。周囲の喧騒や様々なモノに囲まれずに作業したい人には最適です。
疲れたら小さな中庭で一休みしたり、頻繁に遊びに来る近所の猫ちゃんを撫でて癒やされたりできます。また、非常に小ぢんまりとしたスペースなので、他のメンバーたちともすぐに顔見知りになれます。
併設カフェTORA BAKEの絶品スィーツはお墨付き
One Workspaceの1階エントランスには小さな可愛いカフェ、TORA BAKEがあります。2人のフレンドリーなタイ人女性が運営しているこのカフェは、このコワーキングスペースの癒やしといえる存在です。
オーナーによる手作りスィーツはどれも絶品!私はチェンマイいちだと思っています(笑)なんでも彼女はオーストラリアのメルボルンで製菓を学んだのだとか。クッキーやケーキだけでなく、コーヒーのクオリティも考えると実に納得です。
また、カフェの内装にも強いこだわりが見られ、季節のイベントごとに変わるインテリアを眺めるのも実に楽しいです。
空き状況は要問い合わせのメンバーシッププラン
One Workspaceのメンバーシッププランは、短期か長期かの利用期間に応じて4種類用意されています。
- 1日 (9am-8pm) / 199バーツ(約800円)
- 5日 (9am-8pm, 連日での使用のみ) / 890バーツ(約3,560円)
- 1週間 (9am-8pm, 連日での使用のみ) / 1,190バーツ(約4,760円)
- 1ヶ月 (24時間利用可能) / 2,990バーツ(約11,960円)
しかし、小規模スペースであるOne Workspaceの席数は限られているので、ピークシーズンには全て埋まってしまうことがあります。冬の繁盛期の訪問前には、事前に空き状況を問い合わせてみることをオススメします。
Punspace(旧市街北門、ターペー門近くに2箇所)
チェンマイの老舗コワーキングであるPunspaceは、元祖ニマンヘミンのスペースは閉業してしまったものの、他の2拠点は旧市街内にていまだ稼働中です。
老舗だけあり、誰にとっても利用しやすい設備と空間が整っています。キッチンと無料ドリンク&スナック、メンバーとのランチイベント、スタンディングデスク、併設カフェなど、ノマドのニーズを考え抜かれてデザインされているのがよく分かります。
数多くあるスペースでどこにサインアップしようか迷ったら、とりあえず最初にオススメしたいコワーキングスペースです。
メンバーになれば2拠点どちらも利用可能
旧市街内北門近くのスペース(Wiang Kaew)は、巨大な木々に囲まれた緑溢れる庭園にあり、目に優しい自然環境の中で作業したい人にとって最適です。木漏れ日の元でハンモックに揺られることほど、贅沢な休憩時間はありません!
反面、旧市街東側のターペー門近くのスペース(Tha Phae Gate)は、古いウェアハウスを改装したワンフロアの広々とした空間になっていて、オフィス空間に近い環境で作業に集中したい人に向いていると言えるでしょう。
この多拠点を活かした特典として、Punspaceのメンバーシップを購入すれば徒歩15分程度に位置するこれらの2拠点のどちらも利用することができます!気分に応じて作業環境を変えられるのは、Punspaceの大きな特徴です。
長期であればあるほど割引になるプラン設定
Punspaceのメンバーシップは、利用日数を選べる1日利用パック、1週間などの短期、そして1年単位の長期など数種類があるので、きっと自分に適したものが見つかるはずです。
長期のプランを選択すればするほど、1日あたりの利用金額は割安になります。
- 1日 (9am-6pm) / 北門:280バーツ(約1,120円)、 ターペー門:229バーツ(約920円)
- 10回 (9am-8pm, 1年有効、譲渡可能) / 2,200バーツ(約8,800円)
- 20回 (9am-8pm, 1年有効、譲渡可能) / 3,800バーツ(約15,200円)
- 1週間 (24時間利用可能) / 1,699バーツ(約6,800円)
- 1ヶ月 (24時間利用可能) / 3,299バーツ(約13,200円)
- 3ヶ月 (収納ロッカー・24時間利用可能) / 8,499バーツ(約34,000円)
- 半年 (収納ロッカー・24時間利用可能) / 14,399バーツ(約57,600円)
- 1年 (収納ロッカー・24時間利用可能) / 23,699バーツ(約94,800円)
注目すべきは、有効期限が1年もあり譲渡も可能な10・20回プランです。このプランを他のコワーキングスペースのメンバーシップと併用すれば、気分や予定に応じて3店舗以上のスペースを利用することができます。
また、1年以内にチェンマイを再訪問する予定がある場合は、その時用に数回分を取っておいたり、もしくは不要になった場合も、友達に譲ったりできるのです。
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Heartwork the Sharing Space(南門〜ナイトバザール)
最後に紹介するHeartwork the Sharing Spaceは、旧市街南東にあるムアン地区からナイトバザールの中間地点に位置しています。
ここはプリントスタジオ、カフェ、コワーキングスペースが一緒になった複合施設で、メンバーシップを購入することなく誰でも利用可能です!
ムアン地区は下町情緒漂うエリアで、近くには運河沿いに日本をテーマにしたレストランやお店が立ち並ぶ再開発地区、メーカー運河があります。
中心部が吹き抜けになった建物2階がコワーキングスペースになっており、十分なコンセントとデスク、快適なオフィスチェアが揃っています。
席数は限られているので、自分好みの席を利用したければ、朝9時のオープン直後か午前中に訪問して座席を確保することをオススメします。
カフェでドリンクを注文すれば1日利用可能
Heartwork the Sharing Spaceでは、カフェからドリンクを1度注文すればあとは好きなだけスペースを利用してOKというカジュアルなシステムを採用しています。
類似システムを採用しているニマンヘミンの人気コワーキングスペースCAMPと比較すると、よりプロフェッショナルな設備が整っているため、よりじっくり作業に集中したい人にはオススメです。
そのため、ここのコワーキングスペースはノマドだけでなく地元の学生、ご家族など、様々な人々が利用しています。周囲の人々の話し声が気になる方は、イヤホンを持参すると良いと思います。
まとめ
いかがでしたか?一概にコワーキングスペースといえど、様々な個性があることがお分かりいただけたのではないでしょうか。
また、ただ仕事をするための場所としてだけではなく、ワークスペースの環境・設備、他のメンバーとの交流のしやすさ、食事や買い物なども思慮した生活拠点としての利便性も視野に入れて考えると、チェンマイを訪れるたびに通いたくなるようなお気に入りのコワーキングスペースが見つかると思います!
※記事内の価格換算レートは、執筆時の2023年2月現在:100円=25バーツ を基準に計算しています
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