こんにちは、Akaneです。
数年前と比べ、日本の都心部・副都心部では喫茶店と一線を画する、個性的なカフェや小さなコーヒースタンドが随分増えましたね。同様に海外からの観光客も増えていて、町中のお洒落カフェはエスプレッソとWiFiを求める彼らの人気スポットのようです。単民族国家日本におけるリトル多国籍ポイントと化していて、英語の接客スキルの需要がますます高まっていると感じます。
でも英語での接客に自信がない方って、まだまだ多いんじゃないでしょうか?少なくとも私の訪れたカフェでは、海外のお客さんに対してしっかり英語で接客しているスタッフを見かけませんでした…
そこで今回は英語での接客を学びたい日本のカフェスタッフ・バリスタの方へ向けて、カナダ・オーストラリア・ニュージーランドの英語圏3カ国の現場で私が得た、ナマの接客英語フレーズ集!と題して(?)、ささやかながらアドバイスをお送りしたいと思います。
目次
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英語で海外流のカジュアルな接客をしてみよう
大阪も一昔前と比べてほんと国外からの観光客が増えた。小さなコーヒースタンドや輸入ロースターも増えてて、観光客が集中するスポットになってるからそこが特に多国籍になってる。リトル海外みたいなふしぎな雰囲気でおもろい… 😀 ここならバイトから英会話の練習できるよ、ほんと。
— Akane (茜) (@hive_aka_en) November 3, 2017
英語を話す事に対して苦手意識のある方は多いと思いますが、そこに加えて接客となると、ますます緊張してしまうのではないでしょうか?
日本の接客は「お客様第一」の世界なので、なにかと肩の力が張ってしまいがちですが、海外の接客はもっとカジュアルです。もちろん、高級なレストランやホテルなどでは日本と同じように言葉遣いや作法に注意すべきですが、日頃から幅広い年代層が訪れるカフェではあまりかしこまる必要はないですよ!
海外のカフェ事情や、バリスタとして働くメリットについては、こちらの記事をどうぞ。
海外からのお客さんにとって、日本流の接客=「おもてなし」は、日本ならではの貴重な文化体験となるものだと思います。しかしこちら側にとってはこの国際化社会の中、気軽に立ち寄れるカフェでくらい英語で海外流の接客をしてもいいと思いますし、堂々とやっていくべきだと思います。
そんな中求められてくるのは国際感覚を持ったスタッフです。特にカジュアルな場所であるカフェは、英語を使った仕事を始める入り口として最適の場所。英語の上達や海外進出を目指す方にとって、この開かれた機会を活用しない手はありません!
では状況別に分けて早速いってみましょう 🙂
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状況別のフレーズ集
どのフレーズも、’Would you …’または’Could you …’を付けると丁寧表現になります。’Can you’でもOKですが、相手との関係(初対面か、常連さんか)や状況において使い分けると良いでしょう。
*省略可能な表現は[]内に記載。その場合結構砕けた響きになりますが、カフェ接客では特に失礼にはあたりません。
挨拶
- Hi there / guys, how are you / guys?
- How’s it going?
- Good morning / Morning!(朝)
入店してきた際に声をかけるのがベストですが、レジカウンターに注文に来られた際でもOK。
‘guys’は2人以上のグループで来店したお客さんに対して使います。友達に話しかけるような響きですが、接客に使っても問題ありません。
これはダメ
- Hey, what’s up?
- Hey man!
カジュアルの中でもかなり砕けた表現ですので、初対面のお客さんには使わないようにしましょう。ちなみに女性に対しても’Man’は使われます。一度常連さんになり仲良くなれば、お互いの距離感次第では使ってもOK!
オーダーを取る
注文を聞く
- What would you like?(フォーマル)
「何になさいますか?」 - How can I help?
- What can I get for you?(カジュアル)
「どれにします?」
サイズを聞く
- What size [Would you like]?
We have small, medium and large for takeaways, and small or medium for here.
「持ち帰りはS、M、L、イートインはSとMがあります。」
(スイーツやティーの)味を聞く
- What flavour[Would you like]?
We have strawberry, chocolate and vanilla.
「ストロベリー、チョコレートとバニラ味があります。」
他の飲み物や食べ物を進める
- Would you like something to eat / drink?
We have muffins just came out from the oven.
「オーブンからでてきたばかり=焼き立てのマフィンがあります」
あたためるかどうか聞く
- Heated? / Warmed up? / Toasted?
- [Would you like to] heat it / warm it up? (フォーマル)
‘Toasted?’は「トーストしますか?」なので、キャビネットに並べられたパニーニやピザなどをオーブンやトースターを使って表面カリカリにあたためる、というニュアンスです。
反面、’Heat up’と’Warm up’はマフィンやラップサンドなどをレンジでチン、なニュアンス。
コーヒーにミルク、砂糖を入れるか聞く
- Would you like a dash of milk?
a dash of(ちょっと), a bit of(ほんの少し), little(少し), half(半分)など。
- Would you like a sugar? How many tea spoons[Would you like]?
「スプーン何杯のお砂糖が必要ですか?」
客:2 tea spoons please.「ティースプーン2杯分お願いします。」
砂糖はティースプーン1杯を基準に、a half(半分), a quater(四分の一)など。
ここで食べるか、持ち帰りか聞く
- Have here or take away?(オーストラリア・ニュージーランド)
- For here or to go?(アメリカ・カナダ)
微妙に違います。何故かは不明です(笑)
これらの国間のコーヒーメニューのビミョーな違いについては過去記事をどうぞ。
持ち帰りの際、ビニール袋が必要か聞く
- Would you like a plastic bag?
紙袋なら’paper bag’。箱なら’box’ か ‘container’。アメリカでは’doggie bag’ともいいます。
注文を確認
- Let me repeat your order. I have ◯◯, ◯◯ and ◯◯. Anything else? / Is that all?
「オーダーを確認させて下さい。◯◯…。他にはありますか?/これで全てですか?」
注文数が多かったり、オーダーを正確に聞き取れたかイマイチ自信がない時は、復唱しましょう。
値段を伝える
- It’s ◯◯dollars. / ◯◯dollars please.
$22.45なら’twenty-two (and) forty-five’でOK。‘Twenty-two dollars and forty-five cents’なんてご丁寧に言う必要はありません。
お釣りを渡す
- Here’s your change.
聞き取れない時
聞き取れなければ分かるまで聞き返すことは大事です。分からないまま笑ってごまかすと失礼にあたりますので、注意しましょう!
フォーマルな表現
- Could you repeat it for me?
「もう一度繰り返して頂けませんか?」 - Sorry, but I couldn’t catch what you said.
「すみません、なんて言ったか聞き取れませんでした。」
カジュアルな表現
- [Could you, Can you] say that again?
「もう一度言ってくれませんか?」*頻出表現 - Pardon me?
「え、何ですか?」 - I’m sorry? / Sorry, what?
これはダメ
- What? / Pardon?
「何て?」
特にオーストラリアでは皆やたらめったら’Pardon?’と返してきますが、これはいささか接客には直球すぎます。’Pardon me?’と言えば少しソフトなニュアンスに。
相手の注意を引きつける時
- Excuse me[sir / ma’am]!
「すみません(Sirは男性、Ma’amは女性に対して)!」
何か落とし物をされた時など。
サーブ時
- Here you go / Here you are
「はいどうぞ!」 - Enjoy!
‘Here you go’, ‘There you go’, ‘Here you are’,’There you are’の違いについては所々で議論されていますが、サーブ時に使うフレーズとしては’Here you go’がもっともしっくりくる表現だと思います。
お礼を言われた時
- No worries! (オーストラリア・ニュージーランド)
- Your welcome.(どこか形式ばっている表現)
- My pleasure.(丁寧)
見送り
- Have a good one / day!
「良い一日を!」 - See you later!
- Come back later.
「また後で(またお越しください)。」
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一歩進んだ雑談(small talk)で英会話力UP
カフェでの接客英語フレーズは限られており、基本覚えてしまえばOKですので、そんなに難しいことはありません。
ここからどうやってお客さんと雑談を始めてその場数を踏んでいけるかが、英会話力UPの鍵です!
例えば、接客中下記のようなタイミングで雑談を切り出せます。
- 挨拶からお客さんのオーダーを聞く前、もしくは決めている間
- お客さんが持ち帰る際、こちらが準備している間
- お客さんの会計中
- 空いたお皿を下げる時
例文集
雑談は、些細な話題でOKです。なかでも天気は会話を始めるネタとして頻出します!
- Where are you from?
「どこ(の国)から来ましたか?」
客:Australia / South Korea…
(大抵’I’m from …’ は省略して国名のみを返してくる。) - Is it your first time in ◯◯?
「◯◯に来るのは初めてですか?」
客:Yeah it is. I’ve been enjoying it so far!
「そうです。今んとこ楽しんでるよ!」 - How long are you staying here?
「どの間滞在するんですか?」
客:Just for a week.
「一週間だけ。」 - It’s such a great day for walking outside!
「今日は外を散歩する最高の日和(天気) ですね!」
客:It is lovely indeed!
「本当にそうよね!」
*’indeed’はイギリス英語で、少々お固い響き。若い人はあまり使わない。 - How was the meal?
「お食事はどうでした?(お皿を下げる時)」
客:It was great, lovely / okay / a bit cold.
「美味しかったです」「まあまあ」「ちょっと冷めてたよ」
*大抵、問題があると正直に返してくれます。その場合は謝罪し、次回来店時にコーヒー1杯をサービスするなどして、またの来店を誘導すると良いです。
海外のお客さんは大抵相手を問わずお喋りするのが好きなので、会話の内容はそこまで気にかけません。そのうち常連さんが出来て仲良くなると、もう少し一歩進んだ会話が自然とできるようになりますよ。
- How was your weekend?
「先週末はどうでしたか?」*月曜日に使う
客: It was good! I went for a hike with friends, and then had a dinner at home. How was yours?
「良かった!友達と山登りに行ってそれから家でディナーしたよ。あなたは?」
客: It was okay, yourself?
「良かったよ、君は?」*ちょっと味気ない感じ - How did you like the coffee yesterday?
「昨日のコーヒーはどうでしたか?」
客:It was great! Your coffee is the best.
「美味しかった!あなたの(作る)コーヒーが一番好き。」
客:It was a bit strong actually. Do you have more light (roasted) coffee?
「実はちょっと濃かったよ。もうちょっと浅挽きの豆はある?」
こんな感じで会話のキャッチボールに誘導してみましょう!具体的なコツはこちらの記事にまとめてあります。
地道に実務練習を重ねることが上達への近道
いかがでしたか?英語力は急には絶対に伸びず、地道に練習を重ねることが大切です。
その中でも定型文を繰り返す練習を長期間行うのは効果的ですが、大抵すぐに飽きがきてしまいます。でも仕事としてするのなら継続可能ですし、時々お客さんとランダムな会話を挟むことにより、自分で考えて発言するという一歩先を行った練習ができます。
まずは定型文を繰り返し使って覚えるようにしてみてください。そのうち、英語で反射的に返せるようになってきます。そうなったら次は第二ステージ。お客さんとの英語での雑談にトライしてみてください!
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