こんにちは、Akaneです。
最初タイにはバンコクから入り、今いるチェンマイまではタイ鉄道の列車に乗ってやってきました。かかった時間、約8時間!
今は早くて安いLCC飛行機を利用する人が多いようですが、車窓から移りゆく景色をひたっすら眺める長ーい時間も、旅の大きな醍醐味ではないですか?いくら便利になろうとも、少なくとも私はそういう旅ならではの時間やそれで得られる感覚は捨てたくないし、捨てられないです。
そんなわけで今回はタイ鉄道の利用方法、知っておいたほうが良いことや車内の様子などをご紹介します。
目次
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タイ鉄道(SRT)はバンコクからチェンマイまでを繋ぐ
タイ国有鉄道(State Railway of Thailand、通称SRT)は国のほぼ中心に位置するバンコクをハブとし、国土内から隣国国境までアクセスできる路線を展開しています。
そのうち主要幹線4系統は北本線、南本線、東北本線、東本線があり、バンコクとチェンマイを繋ぐ路線は国を南北1直線に走る北本線(Northern line)になります。
タイ鉄道のバンコク主要駅はフラワンポーン駅
北本線の発着駅は、バンコクの西側旧市街と東側開発エリアの丁度中間に位置するフラワンポーン駅(Hua Lamphong Station)。
別名中央駅、ターミナル駅などと呼ばれています。正式名称はクルンテープ駅というそうですが、フワランポーンの呼び名のほうが一般的。
バンコクにはフラワンポーン駅の他にも2つのタイ鉄道駅があるので、混同しないように注意!
タクシーやトゥクトゥクで駅まで向かうことが殆どだと思うので、運転手に「Central train station」とか「To Chiang Mai」と言えば分かってもらえると思います。
タイ鉄道の種類
特急(Special Express)、急行(Express)、快速(Rapid)、普通(Ordinary)、近郊列車(Commuter)に大別され、そこから一等車、二等車、三等車、エアコンあり・なしの席のグレードに分かれます。
バンコクーチェンマイ間で旅人に一番人気なのは寝台特急です。一日宿代が浮かせられるというメリットがあります!
数年前にきれいに改装されたそうで、他の旅人の写真や動画を見る限りでは個人のスペースも広く、寝るには十分な環境といえそうです。
下段と上段の2段式折りたたみベッドになっています。
私は残念ながら騒音があると寝れないという節約旅行に不向きな困った体質であるため(本当に困る)、列車を降りた翌朝の体力を思慮して、バンコク朝発・チェンマイ夜着の日中特急列車を利用しました。
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タイ鉄道のチケットの入手方法
目当ての列車に乗りたければ、チケットを当日駅に到着してから購入しようとは思わないで下さい!人気の車両は早め早めに売り切れてしまうので、事前の予約は必須となります。
事前購入は駅の販売所、代理店やネットなど色々な方法がありますが、タイ国鉄のオンライン予約システムを利用すると良いですよ。
タイ国鉄のオンライン予約システム
デザインやシステムなどちょっとぶっきらぼうで、大丈夫かこれ…と一瞬思いますが、大丈夫です。私が利用した限りではちゃんと予約できました!2ヶ月先まで予約が可能です。
タイ語が表示された場合、右上の国旗から英語に切り替えられます。予約完了後に発行されるPDFファイルを印刷して乗車当日に持参すればOK!
英語に不安があれば、購入手順を詳細に解説してくれているこちらの記事をどうぞ。
日中の特急車内の様子
事前にネットで調べた限り、寝台特急の様子を詳細に報告している人は数多くいても、日中の特急車内の様子をシェアしている人はあまりいなかったので、私がその役を買って出ようかと思います!(ドヤ顔)
しかし、実際に乗ってみた後の今は、何故みんなレポらないのか、なんとなく理解できました。なぜなら、これといって特筆すべきことがないのです(笑)
結構おんぼろ…
車内は結構ボロいです。ふつー。という言葉がぴったり。
ネットで改装後のきれいな寝台列車の様子を目にして、日中の特急列車も改装されてないかな、プラグとかついてたら作業できるなぁ〜なんて妄想していた私はちょっとがっかり。
がっかりしすぎたのか、ブログ記事用の車内の写真を撮り忘れるという失態…スミマセン。インスタよりお借りします。
※この車両は私が利用したものよりちょっと綺麗です(笑)
座席は結構狭く、日本でいうところの急行と特急の中間レベルです。数分だけの乗車なら良いとしても、あまり身動きできない狭い座席の環境で8時間も揺られているのは、ちょっとしんどかったです。
快適さを求める人には、もう少しお金払ってでもLCCを取るか、きれいな寝台列車の利用をオススメします。
ランチとお菓子、ドリンクの車内サービス
事前に情報が得られなかったので大丈夫かなと思っていたのですが、車内の食事サービスがちゃんとありました!
おつまみ程度しか持ちこんでなかったので、あやうく8時間お腹の合唱と相成るところでした。
ランチはご飯とスープ、サーディンのお惣菜、お水。辛かったけど、わりとペロッと頂けました。車内は結構揺れるので、こぼれないようにゆっくり気を使いながら食べるのがコツ…(そして余計身体が固まっていく)
お菓子はランチの前と後と2回運んできてくれて、クッキーやプレッツェル、小さなケーキなど十分な量でした。ドリンクは水やお茶、コーヒーなどから選べました。
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タイ鉄道の車窓から
発車してからちょっとスマホをいじってメールを返した以外は、ほとんど何をすることもなく過ごしていました。
あまり身動きができないので脳みそも活動を停止し始め、Kindleを読むも眠くなってきてしまい、ダメダコリャとあきらめてぼーっと窓の外の景色を眺めていました。
※窓が汚くて景観が鮮明ではありませんが、これも雰囲気としてお楽しみ下さい
出発して間もなく、バンコク郊外のインダストリアルな開発地域を抜け…
…たその先には湿地帯。
ひたすら続く、のどかな田舎の光景。
8時間かけて列車でチェンマイへ。延々と続く田舎風景はとーってものどか。真のタイを感じたよ… pic.twitter.com/jOqFAde4Vz
— Akane (茜) @ Chiang Mai (@hive_aka_en) November 18, 2017
もうこれこそ私がやりたかったことだ、そうだそうだと開き直り、ひたすら湿地帯を走るタイの田舎の光景を何の芸もなく写真と動画に収めながら、過去1年くらいのことを振り返ったり、これから先の事を考えたりしていました。
こういった自分の時間は、追われるような忙しい日々では中々確保することができません。結果としては、自分の内面を整理し先の事を考えられた良い機会になったのでした。
料金の安さと得られる感覚は大きな魅力
列車は古いけど、車内サービスもついているのでコスパの良さでは満足です。その額671バーツ、購入当時の日本円にして2,343円!節約派だけど寝台はダメ、という人の大きな味方となりますよ!
そして列車の旅はやっぱり良いものです。バンコクの後に目にするド田舎は凄いギャップでしたが、テクノロジーがまだ発展する前の光景そのままのような田園風景を目にすることができたのは、タイという国を包括的に経験する上でとても良い機会になりました。
便利さを求めてLCCを予約する前に、あえて長時間を移動に費やして、そこでしか見られない光景を目にし、旅の醍醐味である点と点の中間にいる放浪感覚を味わい、自分の状況を一歩離れて見て整理する有益な時間に充ててみませんか?
参考文献:Wikipedia
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