こんにちは、Akaneです。
新しいライフスタイルの一種として定着した「ノマド」という言葉。私も現在のチェンマイ生活を始めてから頻繁に使うのですが、日本ではまだまだマイナーなライフスタイルのためか、人によって解釈が若干違ったり、定義に多少の語弊があるように思う時があります。
ノマドと似た響きを持つ言葉として「海外移住」がありますが、ノマドと海外移住が持つ意味は似て非なるもの。海外での長期生活を考えている場合はこの2つのライフスタイルの違いを理解し、自分が実現したい生活と最終的に目指したい形を把握し、それはこの2つのどちらのライフスタイルを経て実現しうるものなのかを認識しておくことは後々重要になるんじゃないかな、と思います。
私の海外生活は現在までで通算5年半。これまでに様々な土地を移り住んできたので、私はいわばノマドのひとり。最近、Nomadismについてよく考えにふけります…
今回は個人的なアウトプットも兼ねて、この2つの生き方を整理してみて、先の人生設計という観点を含めて包括的に考えてみたいと思います。
目次
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ノマドと海外移住は別物
同じ「長期での海外生活」というしばりで一括りにして考えがちな方もいるノマドと海外移住ですが、実際の定義は真逆といっていいほど違っています。
まずはその辺をクリアにしてみましょう!
ノマドとは?
短期間の間に次々と住環境を変える流動的な生き方。そしてデジタルノマド・ノマドワーカーとは、インターネットとラップトップを駆使して場所をいとわず、移動を続けながら仕事をして生計を立てている人々のことを指します。
暖かい夏の間を母国で過ごし、寒い冬の間を南国で過ごすのはデジタルノマドの典型ライフスタイルですね。
ビザ不要、もしくは取得が容易な短期滞在ビザのみで様々な国を渡り歩けるノマドは、身軽、フレキシブル、言ってみれば行き当たりばったりな旅が可能です。
反面「ノマドする」という言葉は、カフェやコワーキングスペースなどの好きな場所にラップトップを持ち込んで仕事するという意味合いで、移動を続ける人を指すデジタルノマドとは少し違ったカジュアルな響きです。また、ホームベースがあるかないかなど、この辺の定義は人それぞれのようです。
一方、英語で「Nomading」というと、「デジタル・ノマド生活」というニュアンスが強いので、日本でのみ上記のような使い方がされているのではないかな、と思います。
海外移住とは?
海外の新たな土地に生活拠点を築き、現地住民の一人として生きること
ある一つの土地に根を張って住み着く固定型の生き方。期間は長期間もしくは無期限に渡り、海外就職や国際結婚もこれに当てはまります。もちろん、留学も移住の第一歩となりえます。
日本という生まれた国の縛りから離れてもっと幅広い可能性を手に入れたい方や、新しい環境や文化の中で暮らしてみたい方への一つの選択肢となります。
長期滞在ビザを経たのちに永住権を手にして、はじめて正式に移住が完了した(移民した)ことになると、私は定義付けてます。
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それぞれのメリットとデメリットは?
ノマドと海外移住には、またそれぞれ違ったメリットとデメリットが存在します。
ノマドのメリット
- 自分の行きたい色々な土地で生活体験ができる
- 世界中のノマド達との繋がりができる
- いつでも移動、どこでも生活ができる身軽さがある
時代テクノロジーの恩恵を余すこと無く活用したノマドという生き方。「旅をしながら仕事する」という数年前までは夢物語のようなことが、やろうと思えば誰にでも可能になったのは改めて考えても素晴らしいことです。生きた時代に恵まれたなぁとしみじみ感じてます…
世界各所にはノマドたちにとって理想的な生活・仕事環境が整うノマド・ホットスポットと呼ばれる場所があり、現在の2大人気はインドネシアのバリ島と、私が現在滞在するタイのチェンマイと言われています。日夜様々なイベントが行われていますよ!
ノマドのデメリット
- ある場所に愛着が沸いたとしても、永遠には暮らせない
- 近い人達(家族、親友)と遠距離になり、孤独を感じやすい
- 貴重品・自己管理能力、環境への適応能力が必要
短期間のビザで常に移動するノマドは一拠点に長くとどまれません。たとえある場所が気に入り長く、もしくは永遠に滞在したいと思っても、なんらかの方法で長期滞在ビザを取得しない限りは移動しなければいけません。
それは他のデジタルノマド達においても同じで、一度知り合えた人と二度と再会出来るという保証はありません。広く浅い関係は増えるけど、狭く深い関係は築きにくいです。
そして流動的な生活は、体力的・精神的・経済的な揺れ幅が激しく、なにかと消耗するものです。そんな状況下でもクールに仕事をさばき、非常事態にも冷静に対処できるような自己管理能力が必要です。
移住のメリット
- 時間をかけて新しい生活の拠点を築いていける
- 身近な人達との強い繋がりを作り、コミュニティを築ける
- 海外の違った環境や文化と共に、第二の人生を始められる
一拠点に長く留まれる移住型滞在では、長期に渡って新しい生活環境に身を置けるというところが一番のメリットです。
それまでの環境をリセットすることは、自分に適した生活・仕事環境を見極められるきっかけになるかもしれません。
そして一旦気の合う人達と知り合えれば、深い信頼関係を築いていく十分な時間があります。第二のホームを築くにかかせない、住環境、仕事環境、周囲との人間関係の構築に重点をおける環境であるといえます。
移住のデメリット
- 長きに渡りコミットするため、やり直しがききにくい
- 言葉や文化の壁がストレスになることがある
- ビザ条件が厳しく、通常取得までに膨大な時間、費用、労力を要する
通常、自分にとって正しい移住先を選ぶのには時間を要しますが、結婚や転勤など受け身型の移住となった場合は選択が限られてしまいます。
現地の文化や風習に馴染めないと移住のメリットを十分に受容できません。移住はビザの手配や住居環境の構築など長きに渡るコミットメントになるのでやり直しがききにくく、事前の入念なリサーチが移住先での快適度を左右する重要な要素になります。
そして通常長期ビザの取得は容易ではなく、投資家や家族関係以外の自力での移住の際に重要となるのが自分の職業・スキルであり、ここが足りていなければそのハードルをクリアするための戦略が必要になってきます。
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ノマドになりたいのか、移住したいのかを見極める
ノマドは移動を繰り返し、移住は一拠点の定住型。
それぞれのスタイルで得られるものとそうでないもの、蓄積されていくものとされないもの…などなど、様々な要素を長期的スパンで考えると、大きな違いがありますよね。その先に自分に起きている変化にもまた、大きな違いがみられるはずです。
そこを見越した上でこれらの生き方を選択し、自分に適した長期的な人生設計をどう立てていくかが、最終的な幸せに近づいていくために重要になるのではないでしょうか。
分からなければ、とりあえずノマドをしてみると間違いが少ない
もうお気づきの方もいるかもしれませんが、ノマド生活は海外移住先を決める上でとても重要となるリサーチ=「現地で生活してみる」という部分をカバーできているのです。
そのため海外移住を視野に入れている方にとって、まずノマドしてみることは得策と言えます。とりあえず行っちゃって、見てどう感じるかを知ることが大事だからです。
ノマドが無理なら数日の観光でも良いと思いますが、観光で滞在するのと一定期間生活するのでは、やっぱり見えてくることと感じるものの差が大きく開いてくるので、私は一拠点に最低1ヶ月は滞在してみることをオススメします。
長期の海外生活といっても、ノマドか移住かなんてどちらかにカテゴライズする必要はまったくないのですが、自分のやりたいことや将来のビジョンを考える上では有効かな、と思って記事にしてみました。
ぜひ、自分に適した長期の海外滞在方法を選んで下さい!
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