海外移住・フリーランスは幸せをもたらすのか?自分なりの幸せを見つけるための知恵

こんにちは、Akaneです。

いきなりですが幸せとは何でしょうか?人によってそれぞれ違う概念であり、人生の永遠のテーマのように思えますよね。誰もが自分なりの幸せをつかむため、日々一歩一歩と人生を歩まれていることと思います(そう願います 🙂 )。

先日、橘玲さんの「幸福の資本論という本を読みました。橘氏はこの本の中で幸せの条件を3つの資本に分け、これらをコントロールしながら自分に適した幸せに戦略的に近づくための方法を説いています。

 

私は概念的な主題について考え始めると、次第に複雑になりすぎて結局モヤモヤして終わりがちなのですが、この本の中では幸せを築くための土台を3つの資本にざっくりと分けて解説されていて、事実その内容が腑に落ちることの連続で衝撃を受けました!

 

なぜなら、この本ではそれまで私がそれまでに読んできた人の幸せについて書かれた記事や考察とは違う見方から幸せについて書かれていて、現実の事例を引き合いに出し、様々な裏付けに基づいた幸せへ近づく方法を戦略的に、至極明確に説かれていたんです。これはほんっと目から鱗でした。

 

ピンクとゴールド、幸せ色で彩られたコーヒー

私も自分なりの幸せを追いかけ続けて、海外を長い間ずっと飛び回ってきました。でも、それは本当に自分なりの幸せを追いかけ続けていたことになるのだろうか?そんなことを考えさせてくれました。

 

今回はこの橘氏の考えにもとずき、このブログを見てくれている方も関心が強いであろう「海外」と「フリーランス」という2つの要素を足して、自分なりの考えを書いてみようと思います。

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橘玲氏の「幸福の資本論」で提唱されていること

橘氏がこの本の中で提唱している幸せの資本は下記3つです。

 

  1. 金融資産(資本)=資産は自由を生み出す
  2. 人的資本=技術は自己表現を可能にし、やり甲斐を生み出す
  3. 社会資本=人との繋がりは共同体(絆)を生み出す

 

これらはどれも人の幸せに直結します。橘氏は3つ全て手に入れるのは難しく、1つに突出しすぎても他の2つとのバランスが崩れるため、この中の2つをある程度手に入れられれば人は幸せになれると説いています。

 

お祭りの傍らで路上演奏する女の子バンド

たとえば資産はなくても、好きなことをしてご飯が食べれるだけのお金を稼げて良い友達に恵まれていたり(②+③)、波長が合う人が周りにいなくて孤独だけど、やり甲斐のある仕事に全力投資できる環境でお金に困らない程の資産がある(①+②)、など。どちらも幸せの形ですね。

これらの組み合わせを現実にある様々な事例に添って解説していて、とても説得力があります。

海外という場所とフリーランスという生き方

私はかつて、ドイツで活躍されていた若手フリーランサーwasabiさんのサロンに参加していました。

サロン中、週1日配信されるライブ動画の議題として「幸せ」が取り上げられ、橘氏がこの本の中で説いている3つの幸せの条件をもとに、自分にとっての幸せとは何か?を、wasabiさんと私達サロン生の間でディスカッションしました。

 

そのサロンは海外でフリーランスを志す(または活躍中の)方々の集まりで、「海外移住」「フリーランス」という手段を使って、日本という1つの国にとどまることの無い自由な働き方を実現する=自分なりの幸せな暮らしを実現する、という目標をかなえるため、みなさん日夜行動に励んでみえました。

 

一般的な日本人の人生論からは(今はまだ)逸れた生き方ですが、「海外」「フリーランス」という手段がもたらす幸せの3つの資本への影響と、今の自分が持つ資本を整理すれば、将来の幸せ設計もよりやりやすいのでは?と気づきました。

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海外移住することで得られる・失う資本

自分のホームを自分の居たい場所に築くためには、お金が必要です

まずこの2つの手段が3つの資本にどう関係するのかを自分なりに考えてみました。

①金融資産:移住の初期はまとまった資金が必要

すでに十分な資産がある、もしくは現地の就労ビザがあるか、現地で稼げるワーホリビザを除けば、海外移住には相当な資金が必要になります。

 

家族で移住しようものならその費用はさらにかさみ、家族でオーストラリア移住を最近果たした知り合いは、ウン千万を(主にビザ費用として)投資したと言っていました…。

「自由」を生み出す金融資産が、移住初期の行動範囲に大きく影響することは必死です。

②人的資本:自己表現を実現しやすい環境

以前の記事でも書きましたが、海外にいると日本という国に生を受けてから知らず知らずのうちに添付してきたあらゆるしがらみ(社会的地位、対人関係など)から開放され、それだけで100倍くらい気がラクになります。

 

これは何か新しいことを始めるにあたってとても理想的な環境です。何事もモチベーションが一番あがっている出だしが肝心なので、周囲の目や自分の立ち位置などの自分を取り巻く空気感に惑わされずにすみます。

③社会資本:ほぼゼロからの繋がり構築

移住先に親戚や友人でもいない限り、周囲の人との繋がりがないゼロスタートになります。

長期滞在になるにつれて人脈は徐々に広がってゆくものですが、それも自分次第なところが多く孤独になりがち。家族の血の強さや親友の存在の大きさを噛みしめることになる人も多いはずです。

 

フリーランスという働き方で得られる・失う資本

①金融資産:個人の手腕と繋がりが重要

職人的なフリーランスの稼ぎは人的資本と社会資本に依存するところが大きく、資産を築くにはこれらのきちんとした土台が必要です。

ネットの進化はフリーランスという働き方のハードルを下げ、安い単価の仕事が多く出回っていて品質を問う上で問題視されてもいるようですが、裏を返せばそれだけ需要があり、皆に平等にチャンスがあるということでもあります。

②人的資本:自分の好きなことに集中できる

フリーランスの最大のメリットの1つは、仕事とクライアントを選べること!

そして自分の好きなこと・得意分野で得られた稼ぎと顧客からの直接のフィードバックは、何者にも変えられない大きなやりがいをもたらし、己への自信や自己成長へ繋がります。

③社会資本:個人で小さな繋がりを沢山作れる

会社という組織の一歩外から仕事を受注するので、一種の集団的連帯感から切り離され、どうしても孤独の虫になりがちです。

それとは逆に、それまで一定の人間としか仕事をする機会が無かった人にとっては、これだけで対人関係のストレスの多大な軽減に繋がり、多数の人達と自由に繋がれることも大きな喜びの1つとなるようです。

 

朝からカフェで仕事するリモートワーカー達

こう考えてみると、海外移住・フリーランスという手段共に、一般的には②の人的資本を最大限生かすことができるのではないか?と私は考えます。

金融資産は資産家などのお金持ちなら別として、初期費用として多くが流れていくこととなり後の収入も不安定です。社会資本については自分から外へ出向いて行かない限り増えることはなく、その間は既存のものの質が重要になります。

 

この金融資本と社会資本のどちらかをいかに現地で築きあげ、人的資本とともに持続していけるか?が海外でフリーランスとして幸せを感じながら暮らす上でのキーとなるのでは?というのが私の意見です。

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永住権と幸せの強い関係

そして、海外移住の先にあるのが永住権です。

 

ビザに縛られることなくその国にいたいだけいれるという、海外生活を望む人なら誰もが羨むビザで、通常は取得までに長ーい時間と費用がかかります。

 

カラッと晴れた夏空の元、幸せそうに遊ぶ家族達

しかしそんな苦労をかけて手にした永住権を数年後破棄し、日本へ戻る人も多いという話をよく耳にするのです…なぜなのでしょうか?

 

家族の事情などの外的な理由でない限りは、その人が現地生活中に感じていた幸福度に深く関係しているはず。

見聞きした(+考えうる)理由を再度3つの資本に当てはめて考えてみたいと思います。

土地に馴染めない(文化と環境の違い)

移住するまでずっと日本で生まれ育った人の場合、新天地での環境や文化にどうしても馴染めない人も多いようです。

天気や文化、日常生活中のふとした習慣や宗教感の違いなど様々な原因があると思いますが、特に家族で移住を果たした人には降りかかりやすい問題かもしれません。

 

長期滞在になるにつれて、水・空気・食事など、生まれ育った土地の物を身体が自然と欲してくるようになるのはごく自然なことです。

仕事にやりがいを見いだせない(自己表現の限度)

ワーホリや家族の事情で移住してきた人のなかには、現地人と同じ労働権利を得ていても、日本で就いていた仕事と同じ職種に就くことが難しく、生活のためにあまり望まない仕事をせざるを得ない人も多いようです。

その主な理由としては考えられるのは語学力の不足、そしてコネの少なさ。

 

特に事務や営業などの的確なコミュニケーション力が求められるホワイトカラー職は、語学力にハンデがある状態で現地人と肩を並べるのは難しいと思われます。

 

その反面技術職はスキルや経験で語学力をカバー出来るので、海外移住に向いているといえます。

孤独感から来る郷愁(人脈の欠如)

異国の地に独り身で移住してくると、最初はどうしても孤独になりがちです。

そして現地の言葉が不自由だと、不安や心配があっても自分の心の内を誰かにうまく明かせず、周囲にコネクションを築きにくい状況に陥ります。

 

現地に日本人コミュニティがあれば話は別ですが、ないと現地での助け合いにもなかなか参加できず、孤立感に拍車をかけることになりそうです。

海外で孤独でいるのは辛いもの

 

これらをまとめてみると、移住先から出戻るケースの主な原因は人的資本が活かせない環境と社会資本の乏しさによる郷愁の念、自尊心の低下などに起因しているのではないかと考えられます。

長く続く幸せを手にするために

いかがでしたか?この3つの資本を基準に考えると、今より幸せになるには自分に何が足りていて何が足りないのかが、具体的に見えてくることがお分かりいただけたのではないでしょうか。それは長期戦は避けられない海外移住の戦略を練る上でも、大いに活用できるはずです!

 

フリーランスという働き方を選択すれば人的資本の問題が解決されるので、現地で積み重ねて行くべき資本とすべき事が明確になります。

そして上記で上げた永住権を破棄する人達=海外移住が幸せを産まなかった人達の理由も、幸せの3つの資本に分けて考えることで、「海外」「フリーランス」という手段が自分に有効に、そして長きに渡ってはたらくのかを考えることが出来るのではないでしょうか。

 

週末のマーケットでゆったりした時間を過ごす人達

自分の置かれた状況を一歩引いた目線で見て、自分の資本を理論的に整理して、戦略を持って目標=幸せ へ近づく。この本はそんなことを教えてくれました。

自分なりの幸せを形にしたいかた、ぜひ読んでみて下さい!

 


 

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