【海外移住の基礎知識】永住権を取得するまでの一般的な過程と方法

ウェリントン、晴れた日の朝の散歩の風景

こんにちは、Akaneです。

人生にもっと挑戦と自由をもたらしてくれる手段として、海外への移住を考えている方は年々増えていると聞きます。その第一歩としてまず行うべきことは、国別のビザの知識、短期〜長期滞在から永住権を取得するまでの過程とその方法を知るためのリサーチです。

ビザ規制は国によって種類の数や取得方法が千差万別なうえ、主に国内の情勢により頻繁に改変されるため、一概して共通ルールというのが存在しないのですが、基本的な枠組みと流れは多くの国で似通っています。

 

というわけで今回は、海外移住を目指す際の第一歩、永住権取得に関する一般的な基礎知識をご紹介したいと思います!

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永住権までの過程

カナダ・バンクーバーの活気あふれる歴史的場所、ガスタウン

注:これからご紹介するのは一般的な方法論となり、どの国においてもこの方法論が当てはまるとは限りません。国別のビザ取得詳細条件については、その道のプロへお問い合わせください。

 

海外移住には短期から長期の移住がありますが、ある一つの国に住みたいだけ住めるようになるには、永住権を取得する必要があります。

殆どの場合であれば、短期滞在ビザからの切り替えを一定期間続けたのちに、永住権を申請できるようになります。例えば、学生ビザ→卒業生ビザ→就労ビザ→永住権というような流れです。

 

その過程の例をいくつかご紹介します!

1. ワーホリビザ → 就労・パートナービザ → 永住権

1年間(一部の国では延長可能)現地での就労許可が含まれたワーホリビザで滞在中に、就職先、もしくはパートナーを見つけ、彼らにワーホリビザ後のビザスポンサーとなってもらい、数年滞在したあとに永住権を申請する方法です。

 

年齢が許せばこの方法が一番早く移住できる方法になります。また若い人にとって、金銭的な負担が少なくて済むのも良いところですね。

絶対ここに移住したい!という国が日本とのワーホリ提携国であれば使わない手はないワーホリビザ。しかし、ワーホリビザを取得できるのは1つの国につき人生で1度きりなので、くれぐれも計画的に。

2. 学生ビザ → 卒業生ビザ → 就労ビザ → 永住権

通常、学生ビザで海外の大学や専門学校などで数年勉強して卒業すると、卒業生ビザと呼ばれる就労許可を含んだ数年間の短期滞在ビザを取得できます。

このビザの間に雇用主を見つけ、就労ビザのスポンサーとなってもらい、数年後に永住権の申請を行う流れです。

 

海外で専門分野、もしくは新しい分野を学び、それを今後のキャリアとして現地で生活していきたい人に理想的な方法です。

3. 観光ビザ / 就労・フリーランス・起業家ビザ → 永住権

一定職種における熟年の経験や専門スキルを所有していたり、フリーランス・リモートワーカーとして海外から収入を得ながら現地で滞在が可能な場合、あるいは現地で新しいビジネスを起こす計画がある方は、これらの専門家専用ビザ、もしくは観光ビザからでも永住権にリーチ可能です!

特に、現地の経済活性化に貢献する仕事の経験、現地で不足しているスキルがある場合、そして現地の特性を生かしたビジネス計画がある場合はさらに有力です。

 

書類を揃えて国外から適切なカテゴリーのビザを申請するか、もしくは下見がてら観光ビザでまず入国してから、先に長期滞在するかどうかを決めることもできます。

4. 観光ビザ → パートナー・婚約ビザ → 永住権

海外国籍のパートナーがいる場合、実際の関係に適したビザを取得した後、パートナーの出身国で永住権の申請ができます。

結婚していなくても、長期間の関係を維持している事実婚(デ・ファクト)であることが証明できれば申請が可能な国もあるので、同姓カップルでもOK。

 

パートナーの出身国でずっと一緒に暮らしたい場合に取るべき方法となります。日本の家族を移住国に呼びたい場合、国によっては家族呼び寄せ用のビザを申請できる場合があります。

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永住権に手の届くビザの取得方法

キングス・パークから西オーストラリアの州都パースを見下ろす

ここからは、上記に上げた永住権の射程範囲である短期滞在ビザを取得する具体的な方法を解説していきますね。

1. 就職先の雇用主にスポンサーしてもらう

海外の現地企業に就職すると、現地の就労ビザをスポンサーしてもらえます。

今やネットでの就職活動があたりまえな時代。ビザはなくても、会社側がビザのサポートを惜しまないほどのスキルや人柄があれば、十分に就職のチャンスはあります!

 

しかし、基本は発行から数年の期限付きのビザとなり、スポンサーしてもらった雇用先でしか働けません。

よって転職したら転職先に再度スポンサーとなってもらい、新規にビザを取得する必要があります。

2. 現地でニーズの高い職歴や資格を生かす

一部先述しましたが、一定の職種における熟練したキャリアがあり、その関連資格を保有していて、かつその分野が希望の移住国において人材が不足している、もしくは成長が見込める分野であった場合、現地で雇用主が決まっていなくても就労ビザの申請が出来るケースがあります。

 

この場合は、ビザを取得した後に現地で就職活動することができるため、まずビザのスポンサーになってもらうという雇用先の負担をなくすことができます。

一つの雇用先に縛られないため、一般の就労ビザよりも自由度が高くなります。その分、相当に高度な専門知識と経験を必要とする場合がほとんどです。

3. 現地国籍の人と結婚する、もしくは事実婚の関係になる

これは計画的に実現できるものでもないかもしれませんが、やっぱり家族の事情には、お硬い移民局も人道的です。個人と会社という単位でではなく、2人の純粋な関係があれば完結するため、一番手堅い方法といえます。

 

しかし、これを逆手に取って不法に滞在ビザを取得する人がいるため、一緒に生計を立てているという金銭的な管理面や手紙・メール、お互いの家族との接触の経歴など、嘘偽りのない関係であることをきちんと移民局に証明する必要があります。

※友達からの情報によると、いくら真実を証明したとしても、国によってはビザの発給まで一苦労だそうです…。辛抱と根気が必要なのは、他のカテゴリーと同様のようです。

4. 資産や年金を持ち込む

早期退職、もしくは定年後に海外で暮らしたい人向けのリタイアメントビザや、国に投資することで取得できる投資家ビザ(ゴールデンビザ)が存在し、これも永住権へと繋げられます。

 

これらのビザ取得条件は、国によって大きな違いがあるというのがポイントです。中には、現地銀行に一定の資産を預金するだけでビザが支給されるなんてところも。主に移住先として人気の東南アジア諸国では、これらの条件がゆるやかになっています。

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まとめ

いかがでしたか?海外移住といっても、短期から長期まで様々ですが、永遠に暮らせる権利である永住権の取得に至るまでには、いくつかのステップが必要となるのです。

しかし、どの過程を経るにせよ、時間も費用も負担は大きいものです。しかし、その過程上で自分が異国の地で生活することに心地よさを感じるかどうか、自分のスキルを活かしながら現地で生計を立てていけるのかどうかをじっくり考察できるので、最終的なミスマッチは少なくなります。

 

常に変化する移民ルールの最新情報については、各国の移民局ウェブサイトに記載されている情報を参照してください。これと並行して、一般的な移民方法やビザの知識に関しては、書籍を読んで幅広く吸収することをオススメします!

 

海外移住は、すべての人にとって人生で大きな変化の一つとなります。腰を据えた計画と準備をしていきましょう!
 


 

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